2016年5月 明神ヶ岳
参加:泰リーダー、Mくん、MAMA、KANEGON(記)
5/22好天の小田原駅からバスで宮城野支所前へ。10:20ここから住宅街~別荘街を抜けて登山道へ、泰リーダー・Mくん・KANEGON・MAMAの順で進む。細い道に高さがまちまちの階段が続く。歩きづらいなぁと感じ始めた頃、前を行くMくんの様子がおかしくなった。バスに揺られ、車酔いでもしたのが今頃きたのかぁ?と思っていると、「はあぁぁぁぁ」「ふうぅぅぅぅぅ」大きなため息。そのうち、上半身がぐらぐらと揺れ、軸のないふにゃふにゃ人間になった。道をふさぐような石があると、そこにへたり込むように座り、恨めしげな視線を寄こしながら「はあぁぁぁぁ」とため息をつく。「どうした?」と聞くと「階段の高さが揃っていなくて歩きづらい・・・ぶつぶつぶつ・・・」「その気持ち、わかるよ」「私もそう思う」「でも歩かないと山頂に着かないよ」「ほれ、足を止めない」などと周りで騒ぐと、恨めしげな視線を投げつつ、ふにゃふにゃ人間が歩き出す。
そうこうして12:00鞍部に到着。これまでと違い、ここからは視界が開け、山頂までの道筋が分かる。そうなるとさっきまでのふにゃふにゃ人間にスイッチが入った! 前を行くリーダーを追い抜きたくて仕方がないのが、手に取るように分かる。リーダーがちょっと休みたいと座っても、待たずに歩いていってしまう。しょーがないから私がついて行くか! ママから「KANEGONさん、お願いします」と声をかけられ、Mくんのあとを追った。さっきまでの恨めしげな視線といい、気分が乗ると歩き出しを止められないその様子は、ホント、二等兵そのまま。なので、MAMAに「KANEGONさん、お願いします」と言われたとき、「はいはい、慣れてます」と答えそうになった。
やがて左手に海が見え、前方には雪の少ない富士山。でもMくんの目には何も入っていないようで、とにかくズンズンと前に進む。12:45山頂到着。「お母さん、遅いなぁ。僕はおむすびとおいなりしかもっていない。おかずはお母さんが持ってる。お母さん、遅いなぁ」「リーダー、遅いなぁ。私はつまみはもっているけど、ビールはリーダーが持ってる。リーダー、遅いなぁ」とふたりしてブツブツ言いながら後続隊を待つ。13:00後続隊到着。早速ビールで乾杯。(勿論、Mくんはお茶)「山頂でビールを飲むのは始めて。うぅ~ん、美味しい!」とママは新世界に開眼。
1時間弱の休憩後、写真を撮って下山開始。下山もやる気スイッチ入りっぱなしのMくん。今度はリーダーに任せたぞ!っと託すと、あっという間に二人の姿が消えた。リーダーはMくんに、猛烈に煽られたらしい。少しはゆっくり降りようよぉと言うと、極端に遅くなった。もー、これも二等兵そっくり。君は間違えなく兄貴(=二等兵)の血を受け継いでいるよ。
16:00宮城野バス停到着。思いの外疲れたし、ここから家までは遠いので、お風呂をパスして帰京。歩きがいのある山でした。
そして二等兵を思い出し、にんまりした一日でした。
Phto by Taiko and Masako
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