日連山(ひづれやま) 山行報告
12 月16 日(日)晴れ
メンバー: 塾長(L)、タニシさん、コバヤン、カネゴン、ヒメ(記)
前日の土曜日は雨、衆議院選挙日の本日は晴天。風もなくぽかぽかとあたたかな日和。よって、集合場所の藤野駅は“晴れた日は山登り”というタイプの中高年登山者でにぎやか。みなさんぎゅうぎゅうのバスに乗車してどこぞへ。なのに、我々の乗ったバスは我ら5
人、貸切り状態で出発。塾長の山行はここから既に世間一般とは趣を異にする。
勝瀬橋にて下車。ここでルートの説明を受ける。年季のはいった地図には塾長の足跡が赤色でマークされていて、今日はここをたどるらしい。読図の練習なので、塾長は一番後ろを歩く。参加者は自力で道を探せという。橋を渡ってしばらく舗装道路を歩き、その後もなんとなく歩ける道を歩いていると、ずいぶんたってから道をまちがっていると指摘される。目的地の方向や歩いている道筋を常に読みつつ、電線などの人工物などにも注意を払うよう指導を受ける。反省して戻りながら、ここですかい?という登り口らしからぬ登り口を探しあてた。しばらくは順調。300mかそこらの名もない峰を3つほどポコポコ越えて車道への下り。途中、迷う場所が出現。あっちの木に赤いロープがまかれているが行く手はヤブ。こっちに踏み跡らしきものがあるが行く手はヤブ。左手は開けているが車道方向ではなし。さて。答えを知っているはずの塾長は「自分も前に来たときここで迷ったんだよね」と後ろで微笑んでいる。
メンバー2 名が意を決して踏み跡方向に進む。足場が悪いのヤブがすごいのとわめきながら。この様子を見てやっと塾長が前に出る。誰の選択肢にもなかった真正面のヤブの中へ。「そこ、道あるんですか」「あるよぉ。ほそぼそと」。信じて後についていく。が、甘かった。どこがほそぼそとしてるんですか、ネコしか通れませんよ、とこちらも悲鳴をあげるはめになった。背丈を越えるヤブを掻き分け掻き分け、やっと難行を終えて車道を見つけて下りた。どっと疲れた。塾長だけはごきげん。そこから車道を歩きはじめて数十歩、とても快適そうな下り道が現れた。塾長は「この前はこの道を降りてきたんだ」という。ならば、どうして今日はその道を歩かなかったのか。やられた?
ここからは普通の山道を登って、宝山、日連山を縦走し、杉峠へ下って、展望台で待望のお昼御飯。今日はよく見えるはずの富士山は、手前の杉林でちょうど隠れてしまっているが、南西に広がる山並が一望できた。しかしおなかペコペコで、鑑賞は後回し。大切に保冷されて担がれていた塾長のビールで乾杯。たにし氏の大鍋いっぱい10人分くらいのキンピラごぼう牛肉入りをあっという間にたいらげた。メニューは豊富で、カネゴンさんのエビと野菜の牛乳煮込み鍋、ポテトサラダ、ほか、鶏肉と白菜のスープ、天草産ワカメ入りのうどん、厚揚げとちくわのあたため、やらなにやらで、各自持参の主食の出番なし。もちろん、銘酒もいっぱい。なにげに、たにし氏は全ての飲食物に手が届くベストポジションに着席。すばらしい能力だと皆がほめる。コバヤンさんのみかんをデザートにいただき、最後はお茶で酔いをさます。結局、2
時間余りここでゆっくりしていた。山の鑑賞時間は数分だったか。
下山はより安全にということで、ゆるい大廻りルートを選択。下山地点から駅まで車道を歩きな
がら、時折りふりかえって今日の山々を確認。
山行中、犬2 匹と数名のヒトに会っただけ。
静かで贅沢な山歩きと忘年会を楽しんだ。
御同行のみなさま、お世話になりました。
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