20158月 夕張岳&アポイ岳

メンバー:タニシリーダー、Sさん、KANEGON(記)

 

8/1 夕張岳】

    

前夜からの雨は朝になっても続いている。張り切るタニシリーダーは予定通り5:00出発を主張するが、いやいやちょっと待ちましょうよと宥めてみる。宿泊していた夕張ヒュッテの小屋番さんが入れてくれたコーヒーをご馳走になっているうちに、雨の勢いが少々収まってきた。

6:00 久しぶりに雨具をすべて装着して出発。登山者カウンターを各自で押して、歩きだす。歩き始めから急な登りである。あっという間に汗が噴き出し、雨具の下はびっしょり。暫くは休む言い訳になる花がなく、苦行としか言いようがない。タニシリーダーが「戻ろう」と言うのを待っていたが、ユウパリコザクラを探しているタニシさんは、近年で見たことがないほど張り切っており、その気配は全くない。もう暫く歩くと、足元にポツリポツリと花が見つかりだした。ようやく言い訳が見つかったので、雨にも関わらずカメラを取り出した。

         

8:40望岳台着。その名前から夕張岳など山々が望め ると思われるが、残念ながらガスで何も見えない。しかし雨は上がってきた。雨具を脱ごうか迷うが、どちらにしても身体は既にびっちょりと濡れているので、面倒だからそのままでいく。山頂まで3.6kmの看板あり。まだまだ先は長い。
しかしながら、ここから先はだいぶ花が多くなってきた。これで挫折せずに登って行けそうだ

 

         

 

薄日も射してきて、気分も上がってきたし、だんだん山歩きが楽しくなってきた。

9:30憩いの沢着。冷たい水が流れている。この水で顔を洗う。う~ん、気持がいい。また歩き出す気力が湧いてくる。

ここからすぐに前岳湿原に入る。この湿原では、また新たな花々が迎えてくれ、更にテンションが上がる。朝の雨が嘘のように、夏の青空が広がる。遠目も効きだし、楽しくなってきた。

 
 

ん??木道に黒い物体発見!んー、これは熊さんの糞だ。ちょっと生々しいぞ。熊さん、私、あなたに会わなくて結構ですので、どこかで休んでいてくださいね。

といいつつ、花の写真は少しでも多く撮っておきたい。私とタニシさんは写真撮影に余念がない。写真を撮らないSさんは、ついに呆れて先に行ってしまった。

   

それにしても太陽の日差しがあると、花は更に美しく見え、写真を撮るのが楽しくなりますねぇ。日差しが増えたタイミングで湿原の花畑に到着したのはラッキー♪。一面、花に埋め尽くされている斜面は、何度見ても飽きることはなく、ずぅ~と見ていたい。

         

山頂直下のガレ場には、見たことがない花が咲いていた。何でしょうね?タニシさん、分かりましたか?
   11:30夕張岳山頂着。朝出発を遅らせたお陰で山頂からの素晴らしい展望GETサイコー!!ただ、タニシさんの目的であるユウパリコザクラを見つけることは達成できず。のちに地元の登山者に聞いたところ、「遅いよ」とのこと。残念でした
     

山頂でSさんが入れてくれたコーヒーと、コンデンスミルクをお湯で溶かした飲み物を頂き、夕張岳からの展望を十二分に楽しんで、下山開始。お花畑を通り抜け、展望のなかった望岳台を過ぎ、ヘロヘロになって夕張ヒュッテに戻る。

夕張ヒュッテでは、昨日の買い出しで購入しておいた「夕張メロン」を豪快にいただく。甘い!瑞々しい!旨い!夕張岳ならではの名物で、山での疲れを一気に解消したのでした。

8/2 アポイ岳】

6:00夕張ヒュッテを出発。車を飛ばし、一路、アポイ岳を目指す。昨日の朝と違って天気は上々。早朝に、牧場だの草原だの、いかにも北海道らしい景色の中を快走する。目の前に海が見えてきたら、左に曲がって、海岸線をひたすら走る。この時期は昆布漁の最盛期で、海には舟一杯の昆布。海岸では家族総出で昆布を広げる風景が流れる。10:00アポイ山荘到着。身仕度をして10:30アポイ岳への歩行開始。
地元の小学生も登るという登山道は整備されており、危険な道はないが、数か月ぶりの連日登山で足がもつのか自信がない。林道を抜け、高度が上がる。時折、道の途中に吊り下げられている鐘を鳴らし、熊さんに「出てこないでねぇ」と知らせる。5合目山小屋を過ぎ、振り返ると海が見える。海岸線がくっきりと見える。馬の背からは花畑が広がるらしいが、アポイ岳の山頂はまだ先。行くの止めようかなぁ~と弱気が出るが、ぼちぼち歩きだす。写真を取り出すとなかなか前に進まないことが分かっているSさんは、遥か彼方を行っている。

   馬の背を歩き始めて間もなく、タニシさんの目的のひとつであるアポイマンテマを見つけた。タニシさん、大興奮!一緒になって写真をバシバシ撮る。ホント、もうここでいいかなぁ~と思うが、まぁ、せっかく北海道まで来たんですから山頂まで行きますかぁ。

何人かの登山者とすれ違うが、皆、下山組。そうですよね、200kmも車を飛ばして登山口に来たのだから。すれ違う人とおしゃべりをしたりして、気を紛らわせながら山頂に到着。山頂に展望はない。先に着いていたSさんに、今日もコーヒーとコンデンスミルクドリンクを頂き、元気回復。

そして同じ道を下山し、無事、予定の山行を遂行できたのでした。

       


 
































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