2015/9 北岳山行報告
メンバー:SUMIさん、Oさん、KANEGON(L、記)
週間予報では、シルバーウィーク明けから天気が不安定と伝えていた。一方で、ネット情報では紅葉が進んでいると伝えている。ん~、行きたいなぁ~。ギリギリまで考えたいとご一緒するお二人にメールし、金曜昼の天気予報を待つ。よしっ!日曜は回復しそうだ!と、改めてお二人に「決行です!」とメールでお知らせし、今年は北岳に3名で登ることが決まった。
初日(9/26)、坂戸駅7:30集合。スミさん運転で芦安駐車場を目指す。「週間天気予報で今回の山行はないと思っていたよ」「でも、考えたいってメールを読んで、こりゃ行く気満々だ!」などと、私のやる気を汲み取ってくれた話などをしながら、空いた高速道路を走る。9:45芦安駐車場に到着。バス停近くの駐車場に楽々と駐車。案内のおじさんが「5分後に乗り合いタクシーが出るけど、乗る?」と言った。「はいはい、乗ります!」とあわてて荷物を整理し、タクシーに飛び乗ると、広河原に向けて出発。約1時間後に広河原着。インフォメーションセンターで山の情報を入手し、登山届けを出して、登山開始。
何度も通った景色を過ぎ、分岐表示を過ぎたあたりで小澤さんが「私、前回このあたりだったんでしょうか・・・」と廻りを見回す。前回の北岳で滑落した場所を確認している。そうですね、このあたりかな・・・まっ、行きは大丈夫ですからと先に進む。
何度も通った道なのに、「あれ?こんな梯子、あったけ?」「はぁ、こんなに苦しかったけ?」と、ゼイゼイはあはあ言いながら前に進む。勿論、この時期に花はないので、「あ!花の写真撮りたい」という休憩の言い訳も出来ず、淡々と進む。
第二ベンチを過ぎたあたりから、遠目が効くようになり、山全体の紅葉が進んでいる様子が良く分かる。向かいの鳳凰三山も紅葉している。これ幸いとカメラを取り出し、パシャパシャとシャッターを切る。
急な登りが終わり、ほぼ平行移動の道を行くと、まもなく本日のお宿・御池小屋だ。13:50着。汗だくのTシャツを着替え、食堂の一角に陣取って宴会開始。食堂を陣取るのは我々だけ。持参したお菓子や酒(日本酒・赤白ワイン)を広げつつ、「まずはビールでしょ」と、乾杯。うぅ~喉にしみるぅ~。スミさんが「こんなに早くから飲みだすとなぁ・・・良くない予感がする・・・」と言いつつも、窓の外に広がる景色を堪能し、酒を堪能する。そのまま夕食に突入するも、なんと、一緒に食事をするお客が9名だけ。我々を入れても11名しか宿泊客がいない。シルバーウィーク中は、それはそれは大変な数の登山客が押し寄せたらしいが、今日はシルバーウィーク明けで、天候が直前まで悪い予報だったので、登山客が少ないのだろう。超快適♪3人でひと部屋を使い、快適な睡眠をとった。
翌朝(9/27)4:30起床。各々で身支度をしているとスミさんが「僕、昨日、夕飯食べたっけ?」と聞いてきた。は?食べてたよ。キレイに残さず食べてたよ。「はっきり覚えてない・・・14:00から酒を飲み始めたので、明日に差し支えるかなぁと思っていたんだけど、予感が当たっちゃたなぁ・・・」確か、燕山荘でも生ビールが翌日に響いたって聞いたけど。。。スミさんも学習しない性質だね。
5:00、日の出と共に歩行開始。やはり朝一の草すべりはキツイ。30分もすると薄暗かった空が明るくなった。振り返ると御池が小さく見える。すっかり明るくなった頃、山の紅葉がはっきりと見え始めた。走りではあるが、色鮮やかでキレイだ。青空も色を足している。
小太郎尾根に上がり、肩の小屋まで歩く。尾根に上がったら気温が一気に下がった。このあたりの草紅葉もキレイ。肩の小屋前のベンチに座り、お茶をいただく。目の前には富士山もくっきり見える。「どうする?山頂」「僕、いまいち調子でない。具合悪い」「山頂にこだわりないなぁ」「いっか、今日は」「今日“も”だけどね」と話しているうちに、雲が湧き上がり、さっきまでの青空が真っ白になった。「山頂に行っても、何も見えないから止めよう」と決定。本日の最高峰で記念写真を撮り、下山開始。
スミさんに教えてもらった3,000円のダブルストックを使うと、下山はかなり楽。とんとんと下山し、御池を見下ろすポイントに立つ。朝は分からなかったけど、ここからの紅葉もキレイだ。
御池小屋前のベンチで朝食(昼食?)。御池小屋ではお湯をサービスしてくれるが、泊り客であることをアピールするために「今朝早く出て、降りてきたんですよ。紅葉、進んでますよぉ」と聞かれてもいないのに従業員に話しかける私。どっから見ても、ただの図太いおばちゃんだな。そのお湯でコーヒーを入れ、ゆっくりと味わう。美味しい。
そして広河原に向けて下山開始。思いの外、登ってくる人が多い。今日は日曜日だよなぁ~、昨日より人に会っている気がするなぁ~。週末の山行とは思えない。
Oさんが「例の場所に近づいたら、教えてね。慎重になるから」というので、確かここだよねぇ、そうそうここだよ。などと、現場検証よろしく確認。そして無事に広河原まで下山。15分待って芦安駐車場に向けてバスは出発し、お風呂で汗を流す⇒いつもの店でラーメンと、フルコースを経て帰京した。
下山翌日、Oさんから素敵なメールを受け取りました。
『今日は東京もよい天気です。でも、空の青さも雲の白さも南アルプスとは全然違うと思うと、ほんわかと幸せな気分になります。すご~くリフレッシュされたんだなぁ~…ということを伝えたくてメールしました。リーダーの判断に感謝。返信不要で~す。』
このメールで私もほんわかと幸せな気分になりました。こちらこそ、ありがとうございました。