2016年6月 二股山山行報告

日時:2016625(土)~26(日)

参加者:KW(L)・MATAGI(Photo)・SUMI・HIME・KANEGON・OZAWA(記)(敬称略)


 準備をしながらこれから朝ご飯と思っていたところに、MATAGIさんから「日光線が止まってる。久喜まで来て」との連絡が入る。慌てて身支度を整えて電車を乗り継ぎ久喜駅に向かう。SUMIさんの車にマタギさん・カネゴンさん・ヒメさんをお待たせしていた。後から落ち合うリーダーを加え、6人が今回の参加メンバーとこの時に知った。

 当初の待ち合わせ場所までの移動を睡眠時間と考えていた私は、心地よい車の揺れと皆のお喋りに車中はほとんど居眠りをしていた(SUMIさん、ごめんなさい)。

 途中、日光植物園(以前から一度見学してみたいと思っていた場所)に入園。今まで見たこともないくらいのわすれな草の群生が見られた。ほかにも、イブキジャコウソウ・シモツケソウ・ギンパイソウ・キンロバイ・ノギラン・ドクセリ・コウホネ等など。東京の小石川植物園では行えない高山植物の研究を目的とした分園だそうで、多種類の花や木が見られた。周回の途中で植物園が日光鳴虫山から下山した所にある含満ヶ淵の反対岸であることが分かり、ちょっと感激。

 コメリストアでKWさんと合流する。

 KWさんの案内で観音沼公園を散策する。端境期で花が少ないとのことであったが、小高い場所から見下ろす観音沼が梅雨時の湿気も幸いして神秘的で良い雰囲気だった。

 この日の宿は二岐温泉の桂祇荘(かつらぎそう)。夕食の前に汗を流し、途中の酒屋さんで購入した福島の地酒「国権」で乾杯する。夕食は鯉のあらい・鯉の甘露煮・イワナの唐揚げなど山の幸満載で食べきれないほどの料理が出た。夕食後も酒盛りは続く。マタギさん・KWさんの話を聞きながら、年末には定年となる自分の生活を想像した。こんな話がいろいろと聞けるところが宿泊山行の一つの楽しみだなと思う。

 夜間は雨が音をたてて降っていて、眠りながら翌日の天気を心配したが、朝は真っ青な青空が見られた。宿の人が「この辺は夜によく雨が降るんです」と教えてくれた。

 桂祇荘の車で御鍋神社登山口まで送っていただく。これで車道歩きの1時間が節約されたそう。私が見ていたガイドブックには二岐山の頂上の名前が「男岳・女岳」となっていたが、KWさんの山行案内では「西岳・東岳」となっていて途中のポイントの名前もガイドブックには載っていなかった。車中で和気さんのみていた地図が2030年前のものとのことで、頂上やポイントの名前が違っていることの謎が解けた。

 755登山口を出発。歩き始めるといきなりの急登。八丁坂は胸突き八丁の意味だろうと言いながら登る。先頭を行くKANEGONさんに少しずつ遅れながらも、830ブナ平着。二岐山には大きなお花畑などはないと書かれていた。たまにギンリョウソウを見かけるほかは、時期的なこともあり、カメラに収める花はあまり咲いていない。そのためか黙々と登り続け935男岳山頂着。コースタイムより随分早いようだが・・・?頂上は360度の展望で、これまたガイドブックの受け売りで「那須連邦、日光・南会津の山々や飯豊連邦(山行がある!)、磐梯山などを一望できる」とのことである。確かにかなりの好展望なのだが、風が強くて長居は出来ない。全員の集合写真を撮り、女岳山頂を目指す。頂上の茂みにゴゼンタチバナが群生していた。あちこちで見かけるゴゼンタチバナがこの日はやたらと新鮮に見えた。

 1100女岳山頂通過。女岳山頂に展望はなく、山頂のすぐ近くの少し平らになった所で恒例の乾杯をする。地獄坂と言われるこの先の下山路を心配しながらも残った1本のビールをカネゴンさん・ヒメさんで分けあって飲んでいた。

 ロープの付けられた急斜面を延々と下る。ガイドブックによる体力☆☆・技術力☆☆☆・中級レベルの理由はこの為か?ロープがなくなり少し平らになったと思うと再びロープが現れる、ということを3回くらい繰り返す。この途中で大休憩をとり、マタギさんからコーヒーと食べ頃のキウイが振舞われた。山で飲むビールも美味しいけど、コーヒーも美味しい!

 地獄坂が終わった辺りからシャクナゲの花が見られたり、傾斜の緩んだ所からブナの林に入り、時々木漏れ日が射し蝉が鳴いていた。梅雨の真っ最中にこの景色と蝉の声を聞くことができてとても贅沢な気分になれた。

 1300二岐温泉桂祇荘着。宿の温泉に入浴し、山頂で摂らなかった昼ご飯(宿のおにぎり・お米が美味しかった!)を済ませる。朝食の副菜も数多くご飯をたっぷり食べていたので、この日は山の中で食事を摂らなくても空腹を感じることがなかった。やっぱり朝ご飯はしっかり食べると力になると痛感した。

楽しい山行をありがとうございました。来年も東武伊勢崎線沿線の山行をよろしくお願いします。




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