◆飯豊縦走(初日)                      201673082

◎参加者(敬称略):マタギ、アイアイ夫妻、SUMI()

一日で天国と地獄を味わった、、、 。

【天国編】





 ここは何処?爽やかな山の風が吹き、広大な草原と池塘と残雪に、無数の花々がちりばめられている。空はどこまでも蒼く、何より飯豊の主稜線が美しい。梶川峰からの「平らな」道を、ゆったりと歩く。先ほどまでの急登が嘘のようだ。

オヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、タカネマツムシソウの紫、キンコウカ、ニッコウキスゲの黄、クルマユリ、ハクサンフウロ、トキソウの赤系、コゴメグサ、イワイチョウ、モウセンゴケ(花!)の白。高山植物や湿原植物のオンパレードだ。

規模がまた凄い。タカネマツムシソウが辺り一面に咲き乱れ、草原はキンコウカで埋め尽くされ、黄色のジュータンになっている。点々と池塘があり、トンボが涼んでいる。
 おやっ、あちらのジュータンは少し濃い黄色、、、
ニッコウキスゲだった。一日咲くと終わってしまう一日花だが、次々に咲くので、見事な群生になる。遠目に、大きめのピンクの色が。これは、もしかして、もしかして?駆けつけると、ヒメサユリ!この時期に見られるとは思ってもなかったので、嬉しさもひとしおだ。苦労して登ってきた者にしか味わえない、最高のご褒美だねと、皆、満足そうな笑顔。そうこうしているうちに、12:40扇の地神に到着。                

東北の山らしい、ゆったりとした稜線を歩き、この間にも次々と「新種の」花や山の写真を撮りつつ、門内小屋に到着。まずはランチタイム。ここで皆の顔色を窺いつつ、できれば水が豊富な梅花皮小屋まで行きたい旨を伝え、もうひと頑張り。

門内14:10、北股岳15:15、そして遂に16時前に梅花皮小屋に到着。あいにく最後の10分で急に雨が降り出したが、小屋でくつろいでたら、あっと言う間に雨は上がった。                        

外に出ると、様々な色に飾られたお花畑の遠方に、堂々とした大日岳が望める。素晴らしい雄大な眺めだ。梅花皮小屋で購入したビールが最高に美味い!!。豊富な水量を誇る水場で、きりりと冷やしたお酒をちびりちびりしつつ、夕食は親子丼とキヤベツ浅漬けで、長い長い一日が終わった。皆さん、本当にお疲れ様でした




                        


【地獄編】

   7/31 5:45、昨日お世話になった飯豊山荘を後にして、いよいよ出発。飯豊山荘は、ゆったりと広く、温泉も心地よく、とても良い宿であった。昨日、小国からのバスから見え隠れしていた、はるか孤高の稜線まで登るのかと思うと、緊張感が走る。
梶川尾根の標識から登山道に入る。!いきなりの急登だ。かと思うと岩をよじ登り、また急坂。
(この時点では)小気味良く高度を稼ぐ。飯豊山荘がはるか下に見えてくる。7:30湯沢峰に到着。 いいペースだ。が、ここまでであった。登る、登る、8:25滝見場。まだ元気。登る、登る、登る、9:20五郎清水。本日泊まる予定の、門内小屋の水場が心配なので、ここで給水。水場まで少し下り、五郎清水を浴びるように飲む。美味い!、が登り返し。一息つき出発。

登る、、歩く、、、止まる。水が重い。止まる、止まる、、歩く。梶川峰までの道が、異様に長く感じた。11時、ようやく梶川峰に到着。バテッ。
  


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