秩父遍路(3回目)報告
参加者:YAKKORA・KOBAYAN・HANA・L.TODO(正)記
2月26日、区切りうちで3回目の秩父札所めぐりに行って来ました。納経帳を見ると前回が平成22年3月だったので、7年ぶりの再開となりました。
西武秩父駅に9時集合。慣例に従い前回最後に行った18番神門寺へタクシーで向う。無事遍路に戻って来られた感謝のお祈りをして出発。遍路道は車道や路地を右に左に曲がりながら19番龍石寺に向かう。巨大な一枚岩の上に立っているお堂でお参りをする。一枚岩を廻り下って行って、荒川を渡り、20番岩之上堂を目指す。坂を下ってお堂に到着。お堂の天井には吊るし雛を傘状にして回っている瓔珞(ようらく)というものがあり、綺麗だった。
車1台が通れる幅の道を進み県道に出て左に折れると21番観音寺に着く。観音寺からはひたすら県道沿いを歩く。途中JAの販売所が有ったので立ち寄る。入り口で地物のイチゴの試食があったので、行きと帰り2個いただいた。入り口で焼き芋を売っていたので、買って歩きながら食べた。交通量の多い県道を渡り、22番童子堂に到着。仁王門の金剛力士像が一般的イメージの睨み付けた怖い顔ではなく、どこにでもいるただのオッサン顔だった。23番音楽寺へは、県道を渡り返し登り道に入る。登り道の終点が音楽寺だった。その名の通り有名・無名を問わずたくさんの音楽家がお参りに来ている様だった。音楽寺からは梅花が見頃の秩父ミューズパークを抜け、荒れ気味の山道を下る。途中から見た武甲山の眺めは最高だった。県道に出た所にあったラーメン屋に入る。清浄な心の遍路としては?だが、乾いた砂に浸み込んで行く様に飲んだビールは旨かった。
昼飯をたらふく食べ(コバヤンは麻婆豆腐丼と味噌ラーメン各1人前のセット)て、ビールを飲んだ身重な体には、24番法泉寺の116段ある踊り場無しの直線階段は辛かった。25番久昌寺に向かう道の途中に「酒づくりの森(秩父錦の博物館と直販所)」が有ったのでトイレを借りがてら入り、日本酒の試飲をする。新潟方面の淡麗辛口タイプの反対の濃厚旨口(甘口ではないが、味が濃い酒)タイプなので、好き嫌いが分かれる所だが、試飲のお礼に1本買う。山行計画では25番久昌寺で終わりだったが、乗車予定の影森駅の反対側に26番円融寺、27番大淵寺が有るので計画を変更し足を伸ばす。
27番までの遍路を終え、影森駅に戻る途中の商店に缶ビールを買うために立ち寄る。建て付けの悪い引き戸をやっと開けて缶ビールを頼むと、店の店主と思われるお婆さんは段ボール箱から缶ビールを取り出し、流しに置いてある水の張ってある桶に入れた。そして蛇口をひねり上から水を数秒掛け、桶から缶ビールを取り出し缶の周りに着いた水滴をタオルで拭いて渡してくれた。ツマミに昼から気になっていた「みそポテト」なるものがテーブルに数パック陳列してあったので1パック頼んだら人数を聞かれ、今日は店を閉めるからと人数分の4パックくれた。みそポテトとは、秩父地方の郷土料理でふかしたポテトの天ぷらにみそダレ(味噌田楽のみそ)を掛けたものだった。素朴な味だが美味しくて、帰りの電車の中で2パック食べてしまった。
次回は、一気に34番札所まで巡り結願(完歩)したいと思います。30番から31番がガイドブックに寄ると徒歩5時間半かかるので、前夜泊で1泊2日になると思います。お疲れ様でした。
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