鉄人スキー in 蔵王

2003年2月1日〜2日
メンバー:鉄人、二等兵、タニシさん、スミさん、むろさん、Todoドライバー、
     Hanaさん、ハタさん、Kanegon(記)

 鉄人・木原さんが企画した、ロマンの会初のゲレンデスキー。
 皆さんはゲレンデスキーのイメージって何でしょうか?

 「リフトに乗って楽に高いところに上がって、ただ下るだけ。軟弱な!」
と思われた方、多分、普通です。でも今回は鉄人企画のスキー、そんなはずはないと思っていましたが、 想像を超えるハードなスキーでした。

 新幹線組みのタニシ、むろさん、Kanegonは山形駅で鉄人と合流し、タクシーで蔵王スキー場へ。ほぼ 同時にTodo車も到着。
 着替えも済ませ、10:30にはザックを背負い、スキーブーツを履き、板を片手にゴンドラに乗り込む。 さらにリフトに乗って、ちょっと滑走しながらまずは本日の宿・山形山寮に向かう。
 7年ぶりのハタさんはいきなりの滑走がザックを背負っているということで、バランスが取れない。 プラスチックブーツを履いてスキーをしたことがないというタニシさん(タニシさんがスキーをしていた ころはそんなもの、無かったそうです)は、苦戦が見えるものの大丈夫そう。
 その他は勝手に滑るのは得意。さぁて、鉄人はこの力量違いのメンバーをどうする気だろう。  「午前中はここで練習!」と何本か足慣らしをする。

 苦戦のハタさんにはいつの間にかむろさんとTodoさんというナイトがお供つかまつり、見守っている。 同じく苦戦中のタニシさんはひとり淡々と勘を取り戻しており、まぁ何とかなるなぁというところで昼食。
 これまた鉄人の配慮で、山寮に何と200円の食事(カレーライス) を準備。ビールで乾杯しつつ、午後の 計画を拝聴する。

 そして午後、鉄人スキーが本格的にスタート。蔵王スキー場の右側斜面を目指す。山寮はスキー場の 左側中腹にあり、右側の樹氷原コースなどへは連絡路を横断する必要がある。先頭を行く鉄人。その 3m後方にはシュプールをなぞるように追いかける二等兵・Hanaさん。
 上手い人の後を追いかける。これはスキー上達への近道ですね。
 最後尾にハタさんを見守るむろさんとTodoさん。
 先頭と最後尾の距離は滑り出したとたんに一気に広がる。分岐点では待っている鉄人ですが、ハタさんの 姿が見えてくると「うん、揃ったな!いくぞ!」と滑走開始。
 あのぉ、まだタニシさんがあそこに転がっているんですけどぉ〜。タニシさん、頑張れよ!

 蔵王ゲレンデはとにかく広い。あまりの長さに途中、膝が辛くなるが、立ち止まることは許されない。 だって待っててくれないんだもん。
 15:30 休憩組みが出現。残りは鉄人・二等兵・すみさん・Hanaさん・kanegonとなった。
 ここからが、そりゃアンタ 大変! それまでだって鉄人の滑りは早いと思っていたのに、早い!と 言っている間に姿が消える。
 あぁ、限界。Hanaさん・すみさん・kanegonで「わたしらも休憩しようかぁ」と弱気になり、やっとこさ姿が 見えた鉄人と二等兵に向かって「休む!」というと「だめっ!」っと手招きされる。
 ひょえぇ〜。手招きに負けてすみさんとkanegonが前を行く二人に追いつく。
 「さ!これからクレイジーコースだ!」ウソ!でもこの二人、有言実行ですんで、行く!と言ったら 行くんですわ。

 リフトですみさんと「わたしらがあの歳になったとき、あのパワーを維持している自信はないなぁ」 とつぶやく。
 クレイジーコースとはよく言ったモンで、滑り出し位置に立つと板の前が宙に浮く。あぁ、やっぱ 来るんじゃなかった。でも引き返せない。
 おまけに良く考えたらリフトの営業時間も終わりに近づいていて「オレが先に行って休憩組みを迎えに いくから、とっとと降りて来て」と鉄人。ここで急ぐの!この狭くてコブだらけの斜面を!後悔先に立 たず。ようやく降り、早々にリフトに乗り込んで皆と合流。昼に通った連絡路を逆に向かい山寮へ。あ ぁ、一日、長かった。今朝、家を出たとは思えない。

 翌日、是非とも山頂の樹氷を見たいとリクエストし、早々とゴンドラ整理券をGET! 約30分後の 乗車となった。ここは蔵王のメインで、あっという間に整理券が終わってしまう。鉄人の用意周到さのお かげでモンスター樹氷も楽しむことが出来たのですわ。

 この頃から太陽が顔を出し始め、青空と樹氷が美しく、皆カメラ小僧と化す。雪と風の芸術品である 樹氷は、近くで見ると圧巻だが、遠めに並ぶ木々は丸々としてかわいい。これもこの季節に寒さを ものともせずに訪れる人にだけ見られるもの。
 肩まで埋まったお地蔵さんにお参りし、記念撮影後、樹氷を鑑賞しながら滑走。うぅん、気持ちいいぃ。

 が、呑気Timeは短い。「横倉の壁に行くぞ!」また始った・・・38度の斜度。あぁ、やだやだ。 けど私は逃れるわけにはいかないらしい。鉄人・二等兵・むろさん・すみさんの5名が向かう。あぁ、 ほんとに壁だぁ。おまけにコブだらけ。
 来るんじゃなかった・・・ターンが出来るところを探しつつ、ひたすら横滑り。ふと下を見ると鉄人は 両方の板が外れたらしく、体勢を懸命に立て直している。ぎょ、鉄人さえもあの雪まみれ。むろさんが 手伝いに向かう。っとそこへ体勢を崩した二等兵が鉄人に突っ込んだ。もろに二等兵にぶつかった鉄人が 一回転しつつ倒れる。
 3人に怪我はなかったが、いやぁここは危険じゃ。ターンする気が失せた。もう不恰好でもいい。無事、 下に降りることだけだ!と開き直り、横滑りのみで下る。

 山寮に戻り、荷を背負って下山開始。ゴンドラで帰るのかなぁ〜っと思ったけど、そんなはずはなく、 長い長い斜面を降りたのだった。
 あぁ、今日も長かった・・・ってまだ昼なんですけどね。ここ数年、軟弱スキーヤーだった私にとって、 濃厚なスキーを堪能しました。こんなに滑ったのはスキー狂だった頃以来ですわ。日頃、山で体力つけて おいてよかったと、ホント、実感しました。

 「同じところをグルグルと廻るだけじゃつまらん!」と言いつつも15年ぶりのゲレンデに立った タニシさん。
 7年前に4回だけスキーをしただけというハタさん。
 よく、まぁ、体力が続きました。大したものです。
 会社を卒業した後でもあれだけの体力を維持している二等兵には改めて脱帽。
 「スキーよりも宴会が怖い」と言っていたむろさん、すっかり染まっていましたネェ。
 てっきりテレマークを披露してくれると思っていたらカービング持参したすみさんも、遊びに関しては 徹底しとりますなぁ。
 運転好きは知っていますが、蔵王までひとりハンドルを握るTodoさんも偉い!
 Hanaさん、雪質がいいことを自分の腕前が上がったとカン違いしてはあきまへんで。
 そして何よりも蔵王ゲレンデを知り尽くし、私たちがMAPを見る間もなくあちらこちらに案内して くれたり、超格安な宿を提供してくれた鉄人さん、ありがとうございました!

 すっごく楽しかった!!!!!

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