◆餓鬼岳(北アルプス) 山行報告 〜寄せ書き風〜
2003年9月27〜29日
L:Sumi、Kanegon、Gyosho、Kiyono、Suzuki、Kuroki、Fujita
集合:
信濃大町駅7:08 <各自思い思いに、マイカー、前泊、夜行電車・・・にて>
アプローチ:
信濃大町駅−タクシー(3330円)−白沢登山口
記録:
9/27登山口7:45−水場9:35/50−大凪山11:30(昼食)−百曲り13:10−餓鬼岳小屋13:50
9/28餓鬼岳小屋6:50−東沢岳10:15(お茶タイム) /11:05−東沢乗越11:35−中房温泉14:25
餓鬼岳への長い長い登りの道端、大きなキノコ、小さなキノコ、茶色のキノコ、赤いキノコ、色々なキノコ が沢山生えていました。圧巻は、白い斑が紅色の笠に残っている成長途上のベニテングダケ。急な上り坂の 真ん中と、小屋に近くなってから。食べたら美味しかろうと思いつつ、採取は自重してました。翌日の下山 路で大きく立派なイグチが。ヤマドリタケかと期待しつつ、帰宅後に食す。今日までのところ無事。(キノ コ卿)
拝啓、アニキさま
ご一緒出来ると思っていた餓鬼岳、岩場ありとの情報を得て中止されたとのこと。その情報は正しいもので した。腐って信用出来ない木のはしごが、上下のみならず、横にも渡っております。続く道は岩をよじ登り、 岩を横に捲き、平地かと思うとそこは目もくらむ切れた場所。でも、その甲斐あって紅葉の始まった北アの 展望を楽しむことが出来ました。来た道を振り返り「私ってやるじゃん!」という妙な自信も涌いたし。好 天に誘われ、思わず燕岳〜大天井岳〜常念岳への縦走に出掛けてしまったリーダーが出た程、楽しい山行で した。次の岩場あり山行で、お逢い出来る日を楽しみにしております。敬具 (サーくる/Kone)
燕へ:
今回の餓鬼岳参加にあたり、餓鬼岳から燕へ回るルートの事は、ほんの少し頭の片隅にあったのですが、自分一 人ではちょっと不安のあるコース。今回はおとなしく帰ろうかと思っていたのでした。ところが、あの餓鬼の岩 場を過ぎ、展望良し&お天気良し、後は下るのみのところでお昼を取っていたら、何と、大住リーダーがぼそっ と、「僕は明日休みを取っているので、燕を回ろうかと考えているのです」と・・・。 えー! ぐらぐらぐら、気持ちは揺れ揺れ、明日の天気は良いのかしら? だから、あんなに早く岩場を過ぎて 行ったのかしら? てこずっている私の心配をしてくれもせず・・・。結局、私はこの後の長〜い下りと、その 分、登らなければならないルートにめげて、断念。でも、志高きリーダーは燕を超えて、更に大天井までも行っ てしまいました。あーあ!さすがは大住リーダー! もう少し早く出発していたら、もしかしたら、全員が燕ルートを選択し、燕山荘お買い物コースを取っていたか もしれませんね?(サーくる/K2)
餓鬼岳への登りは、白沢登山口の標高が999m、餓鬼岳が2,647mと標高差は1,648mもあり、急 登の連続で大変だった。小屋に着いてから足が吊りそうになり、年を感じた。
花は殆どなかったが、シラヒゲソウの群落に出会えた。純白の花で、花弁の縁が糸状に細裂していて、髭とい うよりフリルを付けているようで、とてもおしゃれな花に見えた。
2日目、お目当ての展望は雲が多く今一つであったが、それでも槍ガ岳の穂先や大天井岳、鷲羽岳、野口五郎 岳、烏帽子岳等が展望でき、まあまあという感じ。
稜線では既にクロマメノキやナナカマド等の紅葉が始まっていて、白く輝く花崗岩の岩峰や白砂の道との コントラストがよかった。
と、言うような訳でシラヒゲソウや紅葉を見れたし、展望も岩稜歩きもあったりと、遠くまで来て苦労した 甲斐があった山行でした。(花好爺)
1番印象に残ったのが餓鬼岳小屋。
食堂兼寝室の大部屋ひとつ、最初部屋に入った時、壁際にいた人達が一斉にこちらを振り返った。(うわっ 難 民収容所ってこんなかな?) みんな疲れていそう。古くて何もないけれど、清潔ですみずみまで気配りされて いる心地よさ。食事はうわさどおり、もてなしを受けました。☆☆☆ あげたい。
コースは雨のあとですべりやすく、荒れたところもあって神経をつかいました。山をおりたら足は青あざ、傷 だらけ。我ながら一生懸命登りました。気持ちよく楽しく登れました。皆さんに感謝です。(荒隠幻雅)
痩せる餓鬼岳&太る餓鬼岳小屋
私の今年最後の山、紅葉を半分期待しつつ、餓鬼岳へ
木橋を渡ったり、よじ登ったり、沢も多く、崖も多く、滝もあり、いろんな表情があり退屈せず、とても面 白い登りだ。リーダーの「これはまだ平坦です」発言には、ヘッ・・と感じながらも、険阻な沢筋コースも また楽し。危険箇所にはきちんと橋や梯子や鎖があって何の心配もないように見えて、濡れている木梯子は ちょっと危険。
餓鬼小屋の食事もウワサ通り・・・・。小さな小屋で、食事と寝る場所が同じ、広間一つのみ。失われたも のへの郷愁を呼び起こすような雰囲気を残す、山小屋とはこうあるべし、と教えられた感もする、貴重な山 小屋。それにしても食事はすごいぞ。私は山小屋でちらし寿司を食べたのは初めて。これから先もまず食べ ることはないだろう。貴重な経験。最高だー。でも食べても食べても減らないチラシ・・・なんで?ぎっし り詰まったご飯のせい?太るかも・・・
2日目も、ご機嫌な、スリリングアップダウン。のんびり紅葉気分ではなかったが、頼もしい皆さんのお陰 で無事下山。あ〜、楽しかった。怖かった。緊張の連続でさぞやスリムに!?お風呂で体重計ろーっと。 もう一度登ってみたい、そんな気にさせる餓鬼岳でした。(サーくる/K3かな)
餓鬼岳はなかなか変化の多いコースで、楽しい山旅でした。平坦な?はずの沢沿いの道に始まり、急登の大 凪山、百曲りまでの奥秩父風の針葉樹の道、そして餓鬼岳小屋までの一頑張り・・・、〆はお酒で十頑張り?? 2日目は、山頂まで5分の正統派?北アルプスの道を歩き、さてさて、ここからが今旅のハイライトです。 剣ズリを越え東沢岳までの稜線、巨大かつユニークな形の花崗岩の間に点々と紅・黄葉が美しいです。空は どこまでも青く、裏銀座コースの山並みや遠く槍が岳がカッコイイ! 木のはしごを幾つも越え、アスレチ ックのような道。そうかと思うといつの間にか樹林帯の中で爽やかな涼しさ。花崗岩風景は燕岳付近も一見 似てますが、こちらはブルーベリーやきのこが豊富で、"生きている山"という感じです!
道を楽しむ、路を愉しむ。また、行きたいな。(エセL)
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