山行報告 <弥彦山638m・国上山313m>


3月27日〜3月28日
メンバー: Kobayan(L)、Suzuki、Muro、よわこ(記)

3月27日(土) 晴れ

 大宮8時14分発 上越新幹線「とき307号」に乗車。燕三条に9時39分着。ここで弥彦線へ乗り換える。 弥彦線の短いホームには中高年の登山グループとスポーツウェアの高校生の集団で一杯。登山グループは 本日角田山へ、明日弥彦山へ行くという。高校生は明日弥彦村で行われる高校駅伝に参加する東京の 陸上部の選手達。この分では明日は弥彦は混んでいるだろうとのことで、当初2日目に弥彦山を登る予定 を今日に変更。10時11分に弥彦駅に到着。

 昨年も利用したという宿(冥加屋)に立ち寄り、不要な荷物を宿に預ける。弥彦神社より山頂に向け 出発したのは11時。コースタイムでは、1時間半ほどで到着するらしいが花を求めながらの歩き果たして 何時に着くのやら。歩き始めはあまり花はない。コバヤンの話では、「去年の方があった」と。しばらく して鈴木さんが下斜面の先に小さい白い花を見つけるが遠くてよくわからない。
 やがてその花が近くにも出てくる。Suzukiさんが調べてくれオウレンとわかる。やっと花らしい花の登場で 皆、カメラを向ける。歩くにつれてオウレンの数は増し、もうオウレンはいいよと思っていたら、 キクザキイチゲ、ショウジョウバカマも登場。

 これからいろいろ出てきそうだと期待は膨らむ。登山道には9合目まで標識が出ているが、2合目を 過ぎてエンレイソウを見つける。
 12時7分4合目のベンチで小休止。ここからは日当たりのいい道。5合目の鳥居をくぐってから本日の お目当ての花 雪割草(オオミスミソウ)が左側の下斜面に現れる。でも斜面の下の方で写真を撮るには 少し遠く、斜面に足を踏み入れようか、やはりまずいよねと心が揺れる。きっとこの先にも咲いてるだろう とこの場は我慢する。
 少し歩くと、その期待通り右、左と色とりどりの雪割草が。みんなもう斜面にはり ついた格好で写真を撮る。そのうち、カタクリもたくさん現れる。雪割草とカタクリの競演。そんな中、 ひっそりとコバイモが咲いていた。この花は雪割草やカタクリのような派手さがないので、気をつけてない と見落としてしまいそう。5合目から6合目まではこの花たちのお陰で45分もかかってしまった。

 この先からまた日陰の道になり、残雪のあるところも。13時10分 里見の松のある東屋で昼食を取る。 既に歩き始めて2時間経過。この先も雪割草やスミレなど見ながら13時55分 9合目到着。レストハウス から日本海が美しい。佐渡島も見える。一服して、山頂を目指す。途中までは石段になっているはずだが 雪で覆われており、ただの雪の斜面となっている。滑りそうで慎重に歩く。14時37分 山頂到着。 11時に出てなんと3時間半もかけて歩いたことになる。
 青々した日本海、眼下に広がる越後平野、遠く雪をかぶった山々が見渡せて絶景。記念写真を撮り下山。 リーダーの計画は、来た道を戻るというものだったが、途中であった登山客から八枚沢への道がさらに花が 多いと聞き、そちらへ降りることにする。

 始めは残雪でぐちゃぐちゃしていたが、すぐに乾いて歩きやすくなる。本当に花はあるのか、あのおじさん の話は今年の話なのかなどと疑わしく思いながら歩いていたが、その心配はすぐにすっ飛ぶ。 ある、ある、 あっちにもこっちにも、雪割草が。
 このコースは歩く人もほとんどおらず、そのために自然のままといった感じで狭い道に踏み潰されそうな くらいすぐ脇に咲いている。もう、そのあまりの花の多さに皆 興奮状態。われら4人しかいないから 何遠慮することなくバシバシ写真を撮りまくる。カタクリの群落もあり見事のひとこと。最後は急なところ もあったが山桜もちらほら咲き始めて本当にいい道だった。
 16時12分 八枚沢登山口に到着。タクシーを呼び、弥彦神社に参拝して宿に戻る。

3月28日(日)晴れ
 今日もいい天気。宿からタクシーで国上山登山口へ。駐車場は既に満杯に近くかなりの人手があ ることがわかる。9時28分 「ちご道入り口」より歩き始める。昨日見た花たちが再び私達を迎えて くれる。雪割草、カタクリ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲなどなど。花に夢中の私達を横目に たくさんのハイキング客が通り過ぎてゆく。
 今日もわれらはのんびり歩き。分岐までは比較的平坦だったがここから登りとなり10時40分蛇崩着。 見晴らしがいい。さらに登ると道の両脇に雪割草が可憐に咲きほこり登りの疲れも感じない。
 と、その時後方のSuzukiさんがデジカメがなくなったと叫ぶ。一眼レフとデジカメと2台持っていたが、 デジカメをどこかで落としたらしい。来た道を戻り探すということなり、駐車場で落ち合おうと分かれる。 見つかるのを祈りながら私達は山頂へ。
 11時半山頂到着。たくさんの人がシートをひいている。ギターの演奏もありかなりの賑わい。日本海を 見下ろしながら私達もおにぎりを1個だけぱくついて、すぐに国上寺に向かい下山。下山道はカタクリ ぐらいしか咲いてなかった。12時14分国上寺着。
 駐車場近くの茶屋で一服しているとSuzukiさんが戻ってきた。カメラはみつからなかったという。 デジカメも惜しいがせっかく写した写真もなくなって気の毒である。誰かがみつけて届けてくれることを 願って、タクシーで宿に戻り荷物を取った後、寺泊へ。ここで海の幸ふんだんの食事をとる。食後長岡行き のバスがすぐないので、燕三条までタクシーに乗り、新幹線にて帰途につく。

 駅伝の女子の部が見られなくて残念がっていたリーダー、いろいろお世話になりました。2年連続で 企画したためか参加者が少なかったですが、すばらしい花山行でした。ありがとうございました。(よわこ)
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