扇山山行報告
2004年4月18日
メンバー Wake L、Gyosho、Todo&Hana、Sumi、Honjo、コスコス、Sekiguchi、altivelis、Kojima、
アンディー、Masuda、塾長(記録)
扇山登山口の梨の木平で自己紹介をして、9時50分に歩き始める。
今日の参加者は13人、お試し2人の内の1人はスウェーデンからの留学生とのことで、国際登山隊の編成と相
なった。今日の天気は、「薫風かおる」という言葉があてはまる、いかにも春らしい天気。ここ最近、雨天中止
が相次いだ会山行への天からの贈り物。
歩き始めからスミレが群れをなして出迎えてくれる。「スミレはタチツボと言っておけば95%は当たり」と
いう者がいて、自分も同感。一方、この葉っぱが丸く開き切っていないのは「アケボノスミレ」と教えてくれる
花博士もいて、花を良く知らない自分には非常に参考になる。
スミレに混じり、イカリソウ、ヒトリシズカも所々に咲いて変化に富む道が急な登りを紛らわせてくれる。休
憩時間にはスウェーデンの若者アンディーに皆が話しかけ、彼がキナバルに登ったことがあること、ケービング
(洞窟探検)の経験もあることを聞き出している。また彼の方からスウェーデン語の「スコール」が日本語の乾
杯の意だと教えてくれ、頂上では乾杯という会則をわきまえているかのようだ。徐々にコミュニケーションが深
まって行く。海外支部もカナダに続き、将来スウェーデン支部もできることになるのだろうか。
樹間から富士山も見え、新緑と青空のコントラストが鮮やかな中、鳥のさえずりが聞こえる。五感で陽春を満
喫しながら、11時25分には山頂に着く。晴天に恵まれた日曜日、山頂は既にかなりの登山者がシートを広げ
くつろいでいる。中には、天ぷらを揚げているパーティーもあり、賑やかだ。
山頂で先ずは記念写真。そしてロマンの会恒例ながらも初めての「・ ・ ・ ・スコール」の儀式を執り行なう。
昼食は車座にならずに、全員が同じ方向を向いて食事をしている。見ている訳ではないけれど、自然と富士山の方
を向いて座っている。富士山の魅力(引力)は偉大なものだとつくづく思う。
12時15分、名残りは尽きないものの、温泉に向けて下山。すぐにクサボケの花がお出迎え。その後次々と
ワチガイソウ、チゴユリ等の咲く山道を下る。「君恋温泉5分」の案内板を見て、1時半には温泉到着。
温泉では「サービスです」と採れたて筍の煮物を大皿3皿山盛り状態でごちそうしてくれ、感激。まいうー、
まいうー、お酒がすすむくん状態に突入。しばし風呂上がりのひとときを皆で満喫する。
この頃までには、アンディーとのコミュニケーションは更に深まり、なんと大住さんの会社のスウェーデンから
のインターンシップ学生がアンディーと同じ大学だと言う。改めて世界は狭いものだと思わされる。
温泉から四方津駅へはバス組と歩き組と希望者が半々に分かれたので、リーダー判断で現地解散となった。早
く着いたバス組も、早々電車に乗る者、駅で歩き組を待つ者とに分かれ、三々五々帰途についた。
いかにも春らしいさわやかな1日を山に、そして温泉にと楽しく過ごすことが出来、リーダーにはもちろん、参
加メンバーに多謝。久々にロマンの会の登山を楽しみました。
本日お試しで参加された方2名が会員になりますことを念じて扇山山行報告といたします。
本日見ることが出来た花の名を列記します。(大住花博士の全面的協力によります)
タチツボスミレ、アケボノスミレ、アカネスミレ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、ケマルバスミレ、
ヤブレガサ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ヒトリシズカ、イカリソウ、クサボケ、ヒナスミレ、ヒゲネワ
チガイソウ、キジムシロ、ミツバツチグリ、ミミガタテンナンショウ、チゴユリ、ジュウニヒトエ、タチイヌノ
フグリ、オオイヌノフグリ、キランソウ、カキドオシ、ヒメオドリコソウ、トキワハゼ等。
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