岩手山 山行報告


日時:2005年7月9-10日
参加:タニシ、TODO、HANA、aiai、すみ(記)

 岩手山って、いいよ〜。色々な人から、何度となく聞いた言葉だ。それでなくても、東北の山は、皆、個性的 で大好き。行く行く!と二つ返事で?参加することにした。

 盛岡駅でおなじみのメンバーと合流し、電車を乗り換え、タクシーへ。おっとその前に醤油を仕入れないと、 と駅前にコンビニはなく、仕方なく大瓶を買い、ペットに移し替えた。

 思ってたより賑やかな焼走駐車場を後にして、いよいよ歩き出す。ギンリョウソウなどチラホラあるが、基本 的には礫の道で、それほど花は多くない。ワイワイしているうちに、勾配が少し急になり、フッと見晴らしの いい場所に出る。独立峰らしい、いい眺めだ。下界は緑。ここで昼食タイム。

 さて、東北の花、イワブクロをカメラに収め、先に進む・・・、ン?ン?進めないゾ、火山礫の道はとにかく 歩きづらい。一歩進んで二歩戻る、てな具合にズルズル滑って、なかなかピッチを稼げない。ここで早くも体力 を消耗するも、コマクサの大群落に、皆、歓喜する。ちょっと半端でない数だ。永遠に続きそうな位、いっぱい 咲いていた。
もっとも、標高が低いせいか、かなり大ぶりで、今一つ、コマクサらしくなかったが。

イワブクロ コマクサ
                      

 コマクサって、普通は本社ビルの最上階秘書室みたいな所にいるのに、今回はいきなり3、4階に現れたもの だから?、一通りコマクサ美女軍団が終わった後に、ツバメオモトやら、モミジカラマツやら、本来ずっと低い 所に咲いている花が出てきた時には、ちょっと面食らうものがあった。とっても不思議な感覚。でも、思いがけ ずシラネアオイにも、多く巡り合えたし、やっぱり岩手山はいい山だ!

 意外と多くの人とすれ違う。前方から大きな、でもツヤのある声が聞こえる。ふっと見ると、なんと、あの 有名な岩崎元郎さんのご一行であった。なかなか感じの良さそうな人である。道を譲ってもらってので、軽く 会釈してすれ違った。HANAさんは気がついてなかったらしく、後で悔しがっていた。

 だんだん人とすれ違うことも少なくなったが、道はまだまだ続く。平笠不動小屋を通り過ぎた頃にはもう、 前半のズルズルが効いて、皆、かなり足腰がくたびれていたが、この先からが本番であった。道は大きく曲がり、 岩手山にまっすぐに向く。そう直登ってやつだ。山はデンと大きく立ちはだかってたが、そこは花の山、 タカネスミレ、キバナノコマノツメの黄色系スミレが目に鮮やかで、少し疲れが和らぐ。上に着いたら物凄い 風であったが、今度は "秘書室"の方のコマクサが、とてもいい感じで咲いていた。

タカネスミレ 岩手山山頂にて
                    

 さてさて早々に本日の寝床に向かう。ぐるっと回って、神社の先の分岐から下に折れ、しばらく下った所が 不動平。その少し先に、立派な岩手山山小屋があった。トイレも立派。後は、いつもの如く、飲みに、食いに、 おしゃべりに、皆大忙し。小屋の中は思ったより人が多く、岩手大とか(がんだい、と呼ぶそうな)若者も多く、 賑やかで活気があった。疲れも手伝い、zzz......。

 翌朝−、残念ながら雨。でも、今日は下るだけ。グングン、いいピッチで飛ばす。途中、シラネアオイの 群落があって、"こんなに近くで、こんなに多くのシラネアオイが見られるなんて"と感激。また天気が良い時に、 別のルートで登ってみたいものだ。

 花の豊富な山は、やっぱりいい!岩手山の名残を惜しみつつ、麓に到着。直ぐにお風呂に入りたかったものの、 タクシー運ちゃんが言うには、あまり適当な所がなく、駅に近い所の入浴施設に入り、ゆったり疲れを癒して 新幹線へ− 後は、またまた宴会だったっけ?

 いやいや、やっぱり東北の山はいい。北アルプスとか八ヶ岳とかとは、全く別の独特の雰囲気があり、好きだ ねぇ。山あり、花あり、湯あり。おいしい食べ物・飲み物と、ゆったりした時間あり。そして、人あり。たにし リーダー始め、同行の皆さま、ありがとうござました、です。

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