山行報告
唐澤山(241m)
平成18年1月29日(日) 晴天
Kobayan(L)、タニシ、Kojima、Yakkora、Fujita、コンパス(記) 計6名
仕事に明け暮れる毎日。少し弱気になるとこぼれる会社の愚痴。
こんな毎日ではいけない。何か変えなければ・・・・。
幽霊会員に落ちぶれていた僕だが、思い切って小林さんリーダーの山行に申し込んだ。
僕の山行は1年以上ぶりだ。明日は誰が来るのだろうか。きっと数年ぶりに会う人もいるだろう。
変わっていないだろうか?そんな時、ふと七夕にしか会えない織姫と彦星はどんな気持で毎年会っている
のだろうかと思った。
少年の頃は恋人同士が1年に1回しか会えないことに刹那さやロマンを感じていたものだ。
年齢を重ねるとコーヒーが飲めるようになったのと同じように、人の気持ちも変わっていくものなの
だろうか。織姫と彦星は「やあ元気!」で始まり世間話して「じゃぁ来年またね!」でサヨナラをして
いるはずだ。そんな事を思ってしまうと、もはや刹那さやロマンのかけらさえ微塵も感じなくなっている
自分がいる。・・・これではいけないと思う。ザックに溜まったほこりを落としながら、僕の心にこびり
付いたほこりを落とそうと思った。
10:13 掘米駅着(集合)
電車の本数が少なかったこともあり、乗り継ぎの館林駅で全員集合。
僕はこの会の会員暦は長いのだが、山行暦は初心者なみである。初心の気持ちで元気よく挨拶するつもり
でいたが、なんと挨拶抜きで出発。電車の中で顔を合わせ目配せしただけで会っていなかった空白の時間は
一瞬にして吹き飛んでしまっていた。もはやロマンの会には挨拶は無用なのである。
(織姫と彦星もきっと挨拶はしないに違いない。)
堀米駅から車道を歩き登山口まで向かう。
世間話をしながら登山口へ向かった。何かを変えようと望んで来た山行だが、みんな変わっていないこと
がなんだか嬉しい。
10:45 登山口である小松神社到着。
登山の安全を祈願し、靴ひもと気持ちを引き締め出発。
天気は晴天・風が無く最高の登山日和である。
Kobayanリーダーはさかんにこんな日に登山しないのは勿体無いと、繰り返しこぼしていた。
一方で、天候はリーダーに作用されるとも言っていたが、はたして本当だろうか?
みはらしの良いところで別の登山者と一緒になり、遠くに見える山々を教えてもらう。
あれが男体山、・・・山、・・・山、僕は行った山々でたくさんの山の名前を教わった記憶があるが、
全く山を憶えていない。見るたびに山が違って見えるからだ。その時、ハッと気づいた。目からウロコとは
このことだろう。「そうか自分の見る角度が違うので同じ山であっても違って見えるんだ!」あたりまえの
事だが、僕にはとても大きな発見であり今日の収穫だった。地図で自分の位置を確認していろいろな角度
から山を見て山の全体像を把握することが重要であると思った。
また、向こう見える山が大小山と教えてもらった。
Kobayanリーダー曰く、「大小山はいい山だよ。来年の山行は大小山にしよう。」
僕曰く「来年でなくても、今年の臨時山行にしたらいいのに。」
彦星曰く「来年来るとき、最新のビィトンのバックをプレゼントに持ってくるよ。」
織姫曰く「来年まで待てないわ。帰ってから宅急便で送ってちょうだい。」
(どこの世界も同じである。)
11:15 浅間神社到着 休憩
もう山頂に到着と思ったが、向こう側に見えるところが山頂とのこと。
ここでも登山の安全をお祈りする。
12:15 昼食休憩
山頂までもう少しだが、お腹が減ったのでベンチのあるところで昼食にした。年末NHKの紅白の話から
司会者が「みのもんた」であったことから、小林さん曰く「みのもんたと」言えば「もんたよしのり」だな。
名前でしりとりができる・・・と言った。全員大爆笑。
(小林さん、しりとりはできませんよ!)久しぶりに心から笑ったような気がした。
ザックも気持ちも軽くなったところで出発。
途中に鏡石と呼ばれる巨大岩があった。上杉謙信が唐沢山山頂にある佐野家の山城攻略にあたり西日が
その岩に反射して攻めるのが困難だったとされる岩だ。由緒ある岩だが火災にあったらしく、鏡の印象は
まったく無かった。
13:10 唐澤山神社到着(山頂)
唐澤山神社は今から約1,000年の昔、平将門を滅ぼした藤原秀郷の居城が有ったとことで、その後、
佐野成俊・盛綱が改築を行い長い間居城としていたことで知られており、徳川家の政策により1607年
には廃城となってしまったが、明治16年に藤原秀郷をしのび本丸跡に神社を創建したことから今日に
至っている。今日はこれで3回目の神社だ。手をたたき合わせたが、もうお祈りすることは無いので途中で
止めた。
境内には真新しい狛犬があった。小林さんが「今年は戌年だから境内に狛犬が飾ってある。」と教えて
くれた。他の干支の置物は境内奥に隠してあり年が変わるたびに変えているとのこと。・・・さすが
Kobayanリーダー、博学である。
(僕の行った神社は横着な神主さんばかりなのであろう、毎年狛犬が飾ってあった。)
彦星曰く、「僕には君しかいない。」(彦星キャバクラでの決めゼリフ)
織姫曰く、「私もよ。」(ビィトンのバックの他に財布も欲しいわ)
(いつの世も同じである)
山頂までは車で来ることができる。練習だろうか神社境内で尺八を吹いている人がいた。
尺八の音色で境内に赴きが漂っており、名残おしい気がしたが下山開始。
15:00 集合地点の堀米駅から3つ先の多田駅に全員無事到着。
15:45 帰りの電車に乗り世間話をしながらおのおのの電車で解散となる。
Kobayanリーダーをはじめ皆様、ありがとうございました。
久しぶりに楽しい休日が過ごせ嬉しさのあまり2ページも中身がない山行報告をかかせて頂きました事を
お許し下さい。
また、どこかの山でお会いできる事を楽しみにしております。
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