研修山行報告 講習&神山(1438M)
Date: 2006.4.29〜30 Member:マタギL、altivelis、Hirose、Naganuma、花好き娘(記)
Course:
4/29 箱根湿性花園〜ロッジ富士見苑(泊)
4/30姥子-(ロープウェイ)-大涌谷-(ロープウェイ)-早雲山駅〜早雲山〜冠ヶ岳〜神山〜駒ケ岳-(ロープウェイ)-箱根園
29日9:10、新宿の高速バス乗場集合。顔を知っているメンバーが現れないので心配しましたが、
リーダー到着で新人メンバーと顔合わせ。いつもだいぶ前に到着しているはずのAltivelisさんは?先に現地に
行っているとのこと、納得。9:30出発のバスで桃源台へ出発。
初日は湿性花園でのんびり過ごします。道の途中できれいに着飾ったご婦人に声をかけられました。
「金時山の登山口はどこですか?」え?その格好で登るんですか?キツイですよと言っても聞かず、登山口
の方へ行ってしまいました。天気も悪いのに大丈夫でしょうか・・・。
宿に着くと、既に温泉でくつろいだAltivelisさんに合流。少しゆっくりした後、早速講習に入りました。
みなさんも是非ご参考に!
【地図の読み方】 等高線の太い線は100M、細い線は20M。混んでいれば傾斜がきつい。地図を見て
山の立体図を想像できるようになるのが理想。秋山講師の箱根外輪山の想像図は、朝ロッジの窓から眺
めた山並みとバッチリ合いました!地球の自転軸を基準にした地図の北と、磁石が指す北「磁北」はズ
レているので、正しくは西側に修正して見る必要があります。あらかじめ地図に修正線を引き、コンパ
スを持って山に登ると、自分のいる位置が常に把握できます。
【応急処置】 まず、二次災害を予防しなければなりません。身の回りに危険がないか確認。血液
を素手で触ると感染の危険があるので、ビニールの薄い手袋があると万全。三角巾は正しい折り方で4・6・8・
16ツ折と折ると色々な細さの包帯として利用できます。空中で折るのは、バイ菌がつかないようにする
ためです。ペアになってひざ・頭・腕・足首など実際に処置の仕方を学びます。ひじやひざは曲がりや
すく、他は固定されるようになっており、痛くないように工夫がされています。
面白いのは、パンストを使ったもの。Hiroseさん(男性)は、100円ショップで頑張って買ってきたそう
です(笑)。いくつかに切って結んだりして使用します。軽いし肌色で目立たないし、使える!と思い
ました。日本赤十字のホームページに少し紹介されていたので、興味のある方は見て下さい。テーピン
グはアンカーテープとXサポートが基本。テーピングテープの会社のホームページに紹介されています。
【ロープワーク】 結びやすく解けにくいのに、解きたい時解けやすいので、荷造りや雑誌を
束ねる時も利用できます。基本の本結びがなかなかできず、講師を困らせてました。もやい結び・ふた結び・
自在結び・巻き結び・外科結び・テグス結び・8の字結びを実習。だんだんこんがらがってきますが、
習得すれば役立つこと間違いなし!インターネットで「ロープワーク」を検索すると色々出てきますよ。
【怪我人搬送】 ストック2本・銀マット・ザックを利用します。ストックを軸にザックで背負子
を作り、銀マットを丸めれば怪我人の座布団になります。さあ、誰が怪我人になる?・・・やっぱり、チビの
私ですよね・・・。マタギ講師に負ぶさり、重くてすみませ〜ん。でも銀マット座布団はさすが疲れません
ね。
【ビバーク時の対策】 名前を忘れましたが、銀の薄いシートを紹介してくださいました。これ
一枚でも暖かさが違うそうです。
<ルート変更>
30日 Naganumaさんが風邪を押しての参加だったので、金時山より易しい神山に決定。さて、昨日の実習を
生かせるでしょうか?
7:00宿発。当初は大涌谷から神山へのアプローチを予定しており、姥子からロープウェイで大涌谷へ。
しかし、最近ではガスが濃くここから神山のルートは通行禁止とのこと。再度ロープウェイに乗り、早
雲山からの大回りルートに変更。早速コンパスと地図を照らし、位置を確認しながら登ります。応急処
置を実践したくなり、「誰か怪我してくれないかな〜」と滅相もないことを言いながら、等高線の混ん
でいる道を1時間15分かけて早雲山山頂、大涌谷分岐へ到着。当初ならゆるやかな道を短時間で来れ
るはずだったのですが・・・。
<駒ケ岳組&神山組>
長沼さんの体調が優れず、Naganumaさん&マタギL組は神山をキャンセルし直接駒ケ岳へ向かいました。
Altivelisさん・Hiroseさん・私の3人組は神山へ。岩がゴロゴロした道もあり、思ったよりキツイです・・・
「Naganumaさん来なくて正解だったね」体調を見て無理しないのも大事なことです。ザックを置いて冠ヶ岳へ
ピストン。11:15冠ヶ岳着。ザックを拾って再び神山へ向かいます。「ここで怪我しても応急グッズ持ってる
からバッチリだよね」とみんなで豪語しながら、リーダーと離れた不安を打ち消そうとしていました。
<カッパがない!>
11:40神山着。景色は望めませんが、ランチタイム。駒ケ岳組はもう着いている頃…リーダーに電話
しようと思ったら圏外。寒くなってきて、カッパがないことに気づきました。ロッジのハンガーにかけっ
放しだ・・・。そこでHiroseさん、「大丈夫、宿は帰りのバスの通り道です。花好き娘さんだけ先にバスに乗って
ロッジで降り、忘れ物を取って、一台後から来た私たちのバスに途中から乗ればいいですよ。」さ、さ
すが!地図がバッチリ頭に入っていて、咄嗟にこのアイディアを出せるなんて・・・。私とAltivelisさんは
「頭いいなぁ〜!」としきりに尊敬。雲行きが怪しくなってきたので、12:00には出発し、先を急ぎます。
<不安な道>
しかし、道が何だか怪しい・・・土が削り取られた谷の底が細い道になっていて、雨水の通り道のよう。
本当にこれは道なのだろうか?地図を確認しても合っているので、先に進みます。途中、白・ピンク・
紫のヒメイチゲのかわいい花がたくさん咲いていて、励まされました。他に、たくさんのコバイケイソ
ウの葉や、ハナネコノメ、アケボノスミレも見られました。
開けた熊笹の道になり、雨が降っていたか覚えていませんが、風が強くて大変だった気がします。もう
そろそろ駒ケ岳のはずなのに、霧でロープウェーが全然現れません。不安になった頃、リーダーからの
電話が鳴りました。遠くでロープウェイの放送も聞こえるので道は合っているようです。途中引き返し
別の道を選んだために、箱根元宮は逃しましたが、13:00、駒ケ岳に無事到着。
<ヘトヘトなんです・・・>
駒ケ岳組は12:00頃到着した模様。ロープウェエイで箱根園まで下った後、リーダーは「せっかくだか
らバスに乗らず芦ノ湖のほとりを歩こう」と提案、でも神山組にそんな余力は残っていませんでした・・・。
その後私はカッパをGet、みんなでバスに乗って新宿へ帰りました。
みなさんお疲れ様でした。特にマタギ講師、ためになる講習を本当にどうもありがとうございました。
2006年山行計画に戻る