日時:7月21日(土)〜22日(日)

<1日目>
(7:45)坂戸駅南口集合〜(10:45)鳩待峠(11:05)〜(12:00)山ノ鼻小屋 泊

<2日目>
 山ノ鼻小屋(5:15)〜(8:27)至仏山山頂(8:50)〜(11:55)鳩待峠〜(16:40頃)坂戸駅南口解散

参加メンバー:Hanaリーダー、Todo)、Ozawa、Muming、Michiyo記(敬称略)

 1日目、珍しく集合時間に余裕を持って到着したので駅前のパン屋へ入ると、もっと余裕で優雅に コーヒーを飲むOzawaさんと出会い「久しぶり〜」と挨拶を交わす。
 時間になったので表へ出るとMumingも既に到着、3人で「天気が心配だね。」などと雑談している うちに「待たせてごめんねぇ〜。」と言いながら、高島車が到着。
 どうやら慌てて出てきたらしく運転手さんは山靴を忘れて来たらしい。「取りに帰れば?!」と 皆で言ったものの「このサンダルはビブラムだから大丈夫。」と自信ありげで、結局そのまま出発 することになった。

 戸倉の駐車場に車を置いて、乗り合いタクシーに乗り鳩待峠へ。
 ここから木道をおしゃべりしながら一列になって下って行く。1時間程で本日のお宿、山ノ鼻小屋 へ到着。
 まずは庭先で昼食を取る。もちろんビールも忘れていない。胃袋を落ち着かせた所で宿に入る。 通されたのは12畳程の和室だ。後で来る人と相部屋になっても差し支えないように荷物を半分に 寄せ、酒好きの運転手さんを置いて、女4人で尾瀬ヶ原へ散策に出る。

 ガスが掛かっていて燧ケ岳の姿は見えないけれど、遥かに続く木道、ニッコウキスゲに黄色く 彩られた湿原、その中にポッカリと浮かぶように点在する地塘、まさしく尾瀬の風景だ。但し、 この風景を楽しみたいと思う人は我々だけでなく、木道は行列状態。
 「朝咲いて未時(ひつじどき・午後二時頃)にしぼみはじめるからヒツジグサ」とか、「あの 小さくて白い花がモウセンゴケ」とか、人が雇ったガイドから小耳情報を収集すると言う恩恵も なきにしもあらずだが、やはり辟易としてしまう。

 適当な所で引き返して植物見本園へ行くと、こちらは静かで良い雰囲気。カキツバタの紫の群落を 眺めながら4人で一周して、後はそれぞれ好きに過ごす。リーダーは宿へ戻り、Ozawaさんはスケッチ、 Mumingは入り口付近のベンチでお昼寝、私も植物園の奥の静かな場所でお昼寝と思ったが、あまり の静けさに熊が出てきそうで早々に退散し、宿で日本酒チビチビ組みに加わった。

 皆4時頃には小屋に戻って来たが、部屋には我々だけで相部屋にはなっておらず、お風呂も入れる し、ご飯もおいしいと下手な民宿よりも豪華な山小屋泊まりとなった。

 2日目、夕べの雨も上がり、どうにかお天気も持ちそうなので、予定通り至仏山へ登ることに なった。登りはじめは急な階段。昨日の雨が水溜りと言うより沢のように流れている。ドロドロ の階段が終わると今度は緑色の岩がゴロゴロしている。岩は蛇紋岩でこいつがツルツル滑る。
 「こんな所をサンダルで登る人の気が知れないね。」と運転手を茶化しつつ、注意しながら登って 行く。

 森林限界を過ぎ、高天原のお花畑に出る。本来階段は嫌いなのだが、高天原の階段は広くて、 ツルツルの蛇紋岩より安心して歩ける。人がいないのを良いことに、あっちに行ってはパチリ、 こっちにしゃがんではパチリと写真小僧は忙しい。

 お花畑を堪能した後は、いざ山頂へ。山頂からは尾瀬ヶ原の彼方に聳える燧ケ岳の姿が見えた。 但し、見えたのはほんの一瞬で、食い気に走った人達はシャッターチャンスを逃したと、悔し がっていた。

 山ノ鼻側からは静かな山旅であったが、山頂及び山頂から先は鳩待峠側からの登山客でそれなりに 賑わっている。「サンダル」は人々の目にも奇異に映ったようだ。「あらあら、気をつけてね。」と、 言外に「信じられないわぁ。」と呆れ顔のおば様方とすれ違ったり、抜かれる際に「さっきの サンダルのオヤジだ。」とつぶやかれたり、人様にも話題を提供していた様子だ。

 山頂を過ぎてもお花畑は続く。オゼソウやイカリソウなど、私としては初めて会う花たちもあり、 霧の中でも花の山は楽しい。林道に入ってから多少飽きた感はあったものの、お昼前には鳩待峠に 到着。その後、お風呂に入って、お蕎麦を食べて、帰路に着く。
 途中近道のつもりが、畑の真ん中で「高速の入り口はどこ?」状態になったものの、その後は 順調で、明るいうちに坂戸駅に到着、解散となった。

 リーダーはじめご同行の皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。

(おまけ)
 坂戸駅から電車組はMumingの「お茶でもして行く?」の一言で、駅前のパン屋さんへ寄り道。 皆がここで買ったパンを食べているのを見て、昨日からず〜っと気になっていたとのこと(笑)。

 ここで2人にご協力いただき作成した「出会った花のリスト」は以下の通りです。
<1日目>
キンコウカ、モウセンゴケ、シモツケソウ、アザミ、ニッコウキスゲ、トキソウ、サワラン、カキツバタ、アヤ メ、ヒツジグサ、ダイモンジソウ、ヤマオダマキ、ヒメシャクナゲ

<2日目>
オゼソウ、ネバリノギラン、ハクサンイチゲ、チングルマ、タカネバラ、ウラジロヨウラク、ハクサンチドリ、 ヨツバシオガマ、ジョウシュウアズマギク、ホソバヒナウスユキソウ、ミネウスユキソウ、ショウジョウバカマ、 イワカガミ、イワウチワ、ハクサンコザクラ、ツガザクラ、ゴザンタチウバナ、マイヅルソウ、ツマツリソウ、 ジャコウソウ、イカリソウ、ナナカマド

2007年山行計画に戻る