御  嶽  山(標高3,067m)


○ 参加者      Kobayan(L)、マタギ、Aiai、Kojima(記)

1日目 8月4日(土)
 田ノ原登山口12:20 → 八合目13:30 → 九合目14:30 → 王滝頂上15:00 → 二ノ池小屋新館15:40(泊)

2日目 8月5日(日)
 二ノ小屋6:00 → 剣ヶ峰6:30 → 二ノ池7:20 → 摩利支天山乗越8:30 → 摩利支天山9:00 →
飛騨頂上分岐点9:40 →金剛11:40 → 七合目(一ノ又行場)12:20→中ノ湯 12:50


1日目
 朝からどんよりとした天気、それに長野県の予報は雨。

 今年の梅雨明けが、8月にずれ込んだこと。折からの台風が日本海に抜けたものの停滞気味となってしまった ことよるものと思われる。また、リーダー曰く「筆者が「雨男」であることの影響。」との談。

 朝7時、新宿発あずさ1号に乗り込み、塩尻で名古屋行に乗り換える。塩尻駅で今回の山行メンバーが揃う。
 8月第1週の日曜であり、混んでいると思われたが、わりに乗客は少なく全員座ることができた。

 木曽福島の駅を降りると駅前のバス停には、既に数人の登山客が並んでいた。バスに揺れること1時間30分、 正午過ぎに田の原のバスターミナルに着いた。
 田の原に到着する直前から強い雨が降り出した。バスターミナルには売店や食堂があり、雨を避けた多くの 登山客や修験者とおぼしき人たちでごった返していた。
 リーダーの顔を見ると、この悪天候のため、登るべきか登らざるべきかハムレットの心境になっていた。 メンバーの強い希望もあって、登ることの決断をしてくれた。
 早速、雨具を着用し、歩き始めた。10分ぐらい歩いたところに御堂と休憩所があった。雨脚が更に強くなった ため、昼食休憩をとった。休憩してもあまり雨脚は変わらなかったが、諦めて登り始めた。30分程歩いている うちに雨は小降りとなり、明るくなってきた。

 7合目付近まで登ってくると、高木は無くなり、這松とガレ場となり、要所に小さな祠や地蔵が置かれていた。 8合目付近まで来ると雨は完全にあがった。8合目をさらに登ぼって来ると左側の谷筋に大きな雪渓が見られた。 Tさんから、今年の南アルプスは、残雪が非常に多かったと聞いていた。御嶽山もこの時期としては多いように 思われた。

 雨にも負けずようやく9合目にたどり着いた。登り一辺倒であり、歩行時間のわりに疲れた。9合目付近から アオノツガザクラ、ミヤマダイコウソウなどの花が顔を出すようになった。
 9合目を過ぎてまもなく王滝頂上、ここで剣が峰への道とは別れ左に折れ、緩やかな下り道を今日の宿である 二の池新館小屋へと向かった。天候があまり良くないこともあって剣が峰は明日に譲ることとした。
 二の池旧館小屋入口手前の池の淵に鳥居と馬の像が祭られていた。ガスがかかっていたことも手伝って、 ちょっと神秘的な雰囲気を漂わせていた。
 この旧館から少し下ったところに今日の宿である二の池新館小屋があり、予定の時刻に到着することができた。 天候の回復を祈りつつ、大きなイビキとともに寝入った。

2日目
 朝、雨戸を開くと残念なことに深いガスがかかっていた。
 朝食と排便を済ませて、小屋の外に出ると宿泊者であった白装束の修験者もどきの人達に前を塞がれた。 この山には、白装束に足袋が似合う。次回訪れるときには、修験者のもどきのスタイルイで訪れることにしよう。

   小屋を出て昨日来た道を途中(横手道十字路)まで引き返し、そこから剣が峰への急な登り坂を喘ぎながら 山頂へ向かった。
 午前6時30分に剣が峰山頂に着いた。山頂には鳥居と祠があった。ここだけ見ていると3千m級の山頂と いうより、神社の境内にいるようである。直ぐ下には頂上山荘もあった。ガスが取れず、山頂からの展望を拝む ことは出来なかった。天気がよければ、乗鞍岳や中央アルプスが間近に観れるだろうに、とても残念だった。

 山頂で写真の撮影をしながら天候回復するのを待った。30分位待ったが、回復の気配がないので下山を 始めた。
 下山を始めて、分岐の横手道十字路に来ると、ガスの切れ間から青空が覗き始めた。徐々に天候が回復して きた。明るくなり二の池の神秘的な全容が見えてきた。山頂側に残雪を湛えている。のんびりといつまでも 眺めていたい気分だ。メンバーも「登ってきて良かった。」と満足気な顔を見合わせた。

 ニの池から再び山小屋に戻り、天候が回復したので、摩利支天山まで行くこととした。
 サイノ河原避難小屋までは歩きやすく難なく来られた。サイノ河原避難小屋から摩利支天山乗越に向かう途中、 Tさんが先頭で、コマクサを見つけては、場所を教えてくれた。

 摩利支天山乗越に荷物を置いて、摩利支天山の山頂まで往復した。摩利支天山への斜面ではたくさんの花が 出迎えてくれた。それに時々ガスの切れ間から御嶽山の剣が峰が、顔を出した。
 摩利支天山の山頂までは、往復35分、距離が短い割には岩場できつかった。
 摩利支天山乗越から約30分、三の池の眼下に望む飛騨頂上に着いた。ここで写真撮影などしながら休憩し、 御嶽山を十分に堪能した後、下山した。

 初日の天候が悪くてどうなるか心配しましたが、2日目に天候が回復し、まずまずの山行でした。
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