火打山・妙高山 山行報告(されど妙高は登頂ならず)


日程:9月29、30日

参加者:マタギ(L)、Kobayan、Kojima、Fujita、Muming、Chida(記) (敬称略)

 今夏は最高気温の日本記録更新となる程の異常気象。前日も9月末だというのに30℃を超す 暑さ。紅葉の進み具合がちょっと心配に思いながら、新幹線に乗り込みました。
 天気もはっきりしない感じではありましたが、下越の天気予報はまずまずなので、まあ大丈夫 だろーと思い込んで、自分自身、妙高高原に行くのも始めてだったので新鮮味がありました。

 妙高高原駅で集合し、予約していたタクシーに二組に別れて乗車しようとすると、同じく 新幹線に乗っていた女性が同乗させてほしいと申し出があり、その方も登山口まで同乗することに なりました(あとでまた、会う事になるのですが・・)走り出してから、運転手さんに訪ねると、 やっぱり現地も例年より暑かったとのこと。高原らしい空気ではなかった様です。笹が峰牧場の 辺りに来ると、どんよりとしていた天気は一変。けっこう良い感じの空模様となってきました。

 登山口に到着してみると他にも登山者がいっぱいおります。目立つのが20人弱の”団体さん” がリーダーに合わせて、一生懸命に準備体操。私たちは銘々に準備体操。かく言う私は夏休み 以来の山行で、かなり体なまってます。

 9:50 火打山登山口スタート。
 Kobayanを先頭に、最後尾は秋山さん。最初は木道歩きで、傾斜もついてます。団体さん が行った直後に出発したのが、悪かった様にも思えましたが、まあ、最初はウオーミング アップと思えばいいペース。ただ、休みなしで歩いても6時間の行程なので、時間的にち ょっと心配。。

 そんな中、マタギが「ガイドさん、先行かせてくれる〜」の一言!先方のガイドさんが 「その先の橋で休憩しますので、それまで待って下さい」とのお返事。たしかにちょい先に橋が あり、そこで抜かさせてもらいました。私らは、そこよりちょっと先で休憩。
 が、ちょっとすると、何やら団体さんの先発隊が向かってきた様子です。さきほど抜いた手前、 抜かれてはいかんと直ぐに出発!そして、その先のつづら折の所で、ドリンク休憩をしていると、 もう先程の団体さんがやってきました。なかなか健脚の様です(どーやら、初心者のツアーでは ないようです)追い付かれない内にまた出発! ちょっと慌ただしいですね。



 12:00過ぎに富士見平という黒沢池ヒュッテと高谷池ヒュッテ(本日の宿)の分岐点に 到着。

 ここでランチタイム。

 さっきの団体さんもすぐ、追い付いて同じく昼食をとっておりました。

 先が長いのと、団体さんより先に行かないといけない気がして、ゆっくりもしていられず、 12:40頃出発。

 高谷池ヒュッテに向かう途中、雲海の中から顔を出す火打が見えてきました。
 みんなで写真を撮りまくりです。


 

高谷池ヒュッテに到着したのが13:30頃。そこでザックをデポし、一路、火打の山頂を 目指します。リーダー曰く、「時間がないので登っている途中でも、15時になったら降りて きましょう」と。

 この時自分は、時間的に登頂は無理だろうなあと思っておりました。ヒュッテを少し離れた ”天狗の庭”という湿原から見る火打は、絵になる景色です。ちょうどいい所に池があり、 ”逆さ火打”を写します。紅葉はまだまだこれからといった感じでした。

 小林さんの話だと、昨年は10月初旬でもう終りかけだったそうです。今年の紅葉は2週間以上 は遅い感じです。

   最初は連なって歩いていたものの、段々と差が開き、小島さんが遥か彼方に。。わたしの方 は日頃の運動不足と昼飯に持ってきたラーメンを食べ損なって、パワー不足。途中で引き返そうか とも思いましたが、なんとか火打山山頂に到着。空の青さがないですが、雲・雲・雲の大海原の 雲海が360°に広がっています。遠くには北アルプスも見えて、なかなかの景色です。

 15過ぎに下山開始。高谷池ヒュッテでザックを回収し、黒沢池ヒュッテに着いたのが、 17:20でした。青い八角形のドーム型の屋根を持つ特徴のある小屋です。私たちが泊まった 所は、となりの離れで昔からの小屋といった趣でした。

 明けて翌日。朝食はクレープなんです。聞いてはいましたが、まさか山小屋でクレープがでる とはちょっと驚き! 泊まり客が多い時は、小屋の人がいつもより更に早起きして、焼き上げる そうです(ごくろうさまです)甘いものが苦手な人にはちょっと辛いですが。

 6:30に小屋を発ち、妙高山を目指します。午前中は天気が持つ様に祈りながら。
 大倉乗越に到着し、妙高山が見えてまいります。反対側には火打山が見えて、いい撮影ポイント です。そこから意気揚々と妙高を目指していたのですが・・・・ポツリ、ポツリ・・・降って きちゃいましたよ、雨が。。。
 ザックカバーを付けてから、とりあえず、妙高と長助池の分岐までは行こうと言っていたら、 すぐ着いちゃいました。ここで、リーダーの英断。

 下山して、燕温泉へと向かうことになりました。若干、1名の方は頂上に行きたそうでは ありましたが、この雨では眺望も望めず、登る意味なしとの判断でした。

 しかし、長助池から燕温泉までの下山路もなかなか侮れません。雨に濡れて滑る、すべる。 しかも、ドロドロ。降りた頃には膝から下が真っ黒になっておりました。私も含め、けっこう みなさん、コケてましたね(ケガがなくて何よりでしたが)林道に出たのが11時前でしたから、 コースタイムより時間がかかってました。その後は、とにかくお腹が減っていたので、一番 登山口側に近いお店で、腹ごしらえ。

 ここで、小屋の弁当を広げると、なんと暖めたレトルトパックが2ヶのみ。しかも、五目御飯 ともう1ヶは赤飯!!箸はなし!!(お箸を持っていない人はどうやって食べるのでしょうね) 仕方ないので、親子丼を頼みました(これが妙に美味かったです)

 次は無料の温泉へ。タダの割には、いい風呂です(脱衣所は小さいですが)
 ここで1時間以上は時間を潰す様だねとか言っていたら、続々と人がやってきてしまいました。 そうして、またもや、先程のお店に行き、バスが来るまで、休ませていただきました。うちらが 居たおかげで、他にもつられてお客がやってきます(売上げに貢献です)

 中には先程の団体さんのメンバーも。聞いてみると、白馬館のツアーなのだそうで、それなりに 経験を積んだ方の集まりの様です。うちらは雨で登頂を諦めたことを言うと、私なんか、雨の 北アルプスを4日間も歩いたんだと言う強者の方も。

 バスの時間になり、バス乗り場に着くと、行きのタクシーで相乗りした女性がおりました。
 その人は雨の中、妙高山頂まで行ったそうです。しかも、山頂からの眺めがあったとのこと。
 まあ、山は無理しないのが一番。また行けばよいのです。今度は夏の花が見てみたいです。 それか、紅葉まっさかりの天狗の庭か。
みなさん、たいへんお疲れ様でした。次回、行く時は晴れるといいですね。

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