2008年3月 鍋割山


メンバー:Gyoshoリーダー、マタギ、Eshi & 泰、Altivelis、Kanegon[記]
日 程 :2008年3月1日〜2日




 急に春めいた3/1。
 厚手のダウンを脱いで、大倉を出発。
 林道を歩き過ぎ、登山道を見逃すミスはしたけれど、すぐに軌道修正して何も問題はない。どうせ今日は 楽勝コースでしょ!と、べちゃべちゃおしゃべりしながら歩く。
 1時間位歩いたところで、一回目の休憩。
 「カネゴンさんよぉ〜、あそこが三ノ塔だよ。三ノ塔まであと1時間だから、あそこで昼食だ!」と、 リーダーが指をさす。
 え“!ありえない・・・どう見ても2時間はかかるぞぉ〜。怪しい・・・今日の山行は怪しい・・・
 「3時に着いちゃったら、飲むしかやることがないでしょ」「ゆっくり歩いて4時に着けばいいんだよ」と いうが、その時間の読みは本当かぁ〜???

 再び歩き、1時間が経過したが、やはり三ノ塔には着かない。
 シャリばてになる前に補給しよう!ということにして、牛首〜三ノ塔の中間地点で12:00昼食。
 歩いているときは温かいが、止まると風で急に身体が冷える。

 お腹を満たして再び出発。
 暫く歩くと、足元の雪が凍ってきた。
 歩き方に自信がないので、早速アイゼンを付ける。
 が、年長者二人は「面倒だ」「なくても行ける」とアイゼンを付けない。(これを○○の冷や水と云う?)
 13:30ようやく三ノ塔に到着。どこが1時間じゃぁぁぁぁ!


 っと、ぼやいても始まらないので一休みして出発。
 これでもか、これでもか!またかよぉ〜とUp-Downを繰り返し、笹薮のトンネルをくぐっって暫く歩くと、 鎖場登場。
 そうでなくても鎖場は嫌いなのに、アイゼンをつけたままで降りるのは恐怖そのもの。おっかなびっくり、 へっぴり腰で、ようやく降りる。

 切れた崖を通り過ぎた時にすれ違った外人さんカップル。足元の運動靴はびしょ濡れ。ズボンはふくらはぎ まで濡れている。
 やばいよぉ〜、この時間にそんな恰好でここに居ちゃあ。っと、人のおせっかいなんか焼いている暇がない ほどヘロヘロになりながら、14:40烏尾山到着。
 気分はここで、もう到着でいいよぉ〜っと思うけど、目的地はまだまだ。

 さぁ、とっとと行かないと、夕日との競争になるぞ!と、早々に出発。
 一所懸命に歩いているのだけど、何故か思うように前に進まない。日はかなり傾いてきた。気温も下がって いる。身体が冷えてくるが、上着を着るために立ち止まると、再び歩き出す勇気がない。
 そのまま黙々と足を前に出す。マタギとAltivelisが先に行ってしまった。私のすぐ後ろには泰さん。 少し離れてGyoshoが歩き、その後ろを追い立てるように絵師が歩いている。
 時折、「カネゴンさんよぉ〜、ちょっと待てやぁ〜」と声をかけるが、答えることも面倒くさい。

 16:30木ノ俣小屋を通過。この小屋は小さいけれどきれいな小屋で、快適そうだ。
 が、先を行ったマタギとAltivelisがいない。・・・じゃ、塔ノ岳に行かなきゃいけないのか・・・考え ちゃいけないぞ!止まっちゃいけないぞ!と言い聞かせてトボトボと歩く。
 最後の急登を行くと、尊仏山荘がようやく見えた。
 17:07ようやく塔ノ岳に到着。
 何とか日があるうちに小屋に着けた。荷を下ろし、ホットワインで身体を温めていると、すぐに夕日が富士山に かかった。ダイヤモンド富士にしては、夕日が右にずれているが、 それでも美しい景色を堪能。撮影の後は皆で分担して持ってきた食材で、豪華な味噌鍋。満足して熟睡。


 翌朝、晴天。でも少し霧がかかっていて、富士山は霞んでいる。食事後、身支度を済ませ、記念写真を 撮って、7:15出発。
 “ワンタッチ・外れるアイゼン”に苦戦する本木さんとは、大倉尾根への分岐点でお別れ。

 我々は鍋割山を目指す。雪はあまりないが、地面はカチカチ。昨日通った登山客の足跡が、そのまま 凍っている。それでも鍋割山への道は快適で、遠く町を眺めながら歩く。海の向こうには江ノ島が見える。
 軽いUp-Downを繰り返し、9:07鍋割山に到着。“挽きたてコーヒー”の看板に惹かれ、鍋割山荘の 主人に声をかける。
 「こんにちは。コーヒーください」
 「この先の下りにはアイゼンはいらねーよ!脱いで!」
アイゼンを脱いで再び声をかける。
 「コーヒー、お願いします」
 「いくつ?」
 「2つ。あとでもう一人、来るかもしれません」
 「はっきりしなくちゃ、コーヒーを作れねーだろ!」
山荘のオヤジって、一応、客商売だよねぇ〜。これだから日本の山を世界に紹介出来ないのよねぇ〜。

 文句を言われながら、ようやく手に入れたコーヒーを飲んで出発。オヤジの言うとおり、道には雪の かけらさえない。ひたすら下り続け、10:55二俣到着。
 川で靴の泥を洗い流し、スパッツを外して再出発。
 ここからは林道歩きが続く。歩くことに飽きてきたなぁ〜と思ってきた頃、Gyoshoが騒ぎ出した。
 「左に行く道があるはずだ!」でもそれらしい道はない。
 「違う!ここまで来ては遠回りだ!」と、マタギと二人して地図を確認。
 「さっき通り過ぎた、看板のない道が正しい道だ!看板がないなんて、不親切だ!」
 と言いながら、少し後戻りして急な坂を登り返す。でも・・・この道は結局、間違い。せっかく登って来た 坂を再び下る。Gyosho&マタギペアはそれでもしつこく地図を見ているが、「どうせ、このまま林道を下っても 帰れるんでしょ」と諦めてトボトボと先を行く。

 と、すぐに「大倉バス停」と書かれた看板を発見。「あったよぉ〜、左への道がぁ!」「カネゴンさんよぉ、 見つけるのが遅いよぉ〜」道を間違えたのは私のせいかぁ?っとブツブツいっていると、まもなく大倉バス停に 到着。12:30。

 地元の野菜を売っているテントを覗き、近くの食堂でラーメンの昼食をとって帰宅。ご苦労さまでした。
 会社の先輩に「丹沢に行ってきました」と言ったところ、「僕が若い頃は、丹沢に夜行列車で行ったもんだよ。 信じられないでしょうぉ」と。はい、信じられません。今は通勤電車で行けちゃいますから。
 便利な世の中になりましたね。けど、筋肉痛は昔も今も変わりません。トホホ・・・



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