2008年4月12日 大野山
メンバー:泰リーダー、絵師ビール持ち、Muming、Kanegon(記)
9:40谷峨駅にメンバーが揃う。
天気予報では雨が降らない約束なのに、駅舎を出るとポツポツと落ちている。気にせずに歩くと、バラバラ
と強くなりだした。「こんな里山で…」「降らないって言ったのに…」とブツブツ文句を言いながら雨具を身
につける。本木さんはいかにもコンビニで売っているビニール合羽を羽織る。
「どうも荷物が少ないと思ったら、雨具を忘れた。松田駅のコンビニで買っておいてよかったよ」と本木さん。
「その割にはザックが詰まっているようだけど?」
「うん、ビールとお風呂セットは持っているからさ」
そうね、山には雨具よりビールのほうが大事だものね。って、おおぉ〜いぃ!舐めてるなぁ〜。
あまりの雨足の強さに、近所の軒下で雨宿り。10分程すると小降りになったので、予定通り大野山を目指す。
舗装道路が終わると山道が始まり、雨も止んだ。足元には露を溜めた草花たちが咲いている。
春だなぁ〜。山吹、山桜、モモ、菜の花、スミレ名知らず、オドリコソウ、マムシグサ…この私が判るだけ
でも数種類の花が目につく。
スミ博士やヤミヤマ博士の目にかかれば、もっと多くの名前を挙げられたに違いない。
写真を撮りながら、のんびりとふらふらと登る。芽吹いたばかりの淡い緑が新鮮だ。いいなぁ〜、この呑気さが。
低く垂れこめていた雲が少しずづ上がり、麓の様子が見えてきた。近くにあるはずの富士山は見えないけれど、
じっとりとかいた汗を冷やす風が心地よい。
牧草地が見えると山頂は近い。
「ここって、八ヶ岳とかの高原の雰囲気があると思わない?」
と泰子さん。
「そうねぇ〜、いい感じねぇ〜」
「今日は牛の姿が見えないね」
「土曜はお休みじゃないの」
「今朝は牛も朝寝坊か?」
「今頃は足でも組んで、コーヒーでも飲んでいたりして」
と、皆でアホなことを言いつつ11:50山頂到着。
歩いているときはあまり人に合わなかったけど、山頂にはたくさんの人たちがお弁当を広げている。我らも
シートを広げ、さんま煮の缶詰、ミートローフ、お菓子、忘れてならないビールで昼食を楽しむ。雨の心配も
なかったので、のんびりと1時間半位はいただろうか。
記念の山頂写真を撮って、下山開始。長い階段を降り切り、山道を1時間程度歩くと舗装道路に出た。茶畑
があり、庭に花々が咲く民家の間を抜ける。斜面を見上げると、そこには美しい日本の里山の風景が広がる。
いいなぁ、いいなぁ。日本も捨てたもんじゃないなぁ。
御殿場線の線路が見えてきた。線路の両サイドに桜並木。
残った花びらが風に舞う中、山北駅横にある温泉を目指す。線路沿いの家並みといい、温泉施設といい、
山北町はとても豊かな環境で暮らしやすそうだとの感想を述べつつ、春の日本を堪能する山行を終えた。
いやぁ、いい一日だったわ。
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