木曾駒ケ岳 山行報告

参加者:マタギ(L) 花好き娘 Muming(記)

日時:10月12,13日

天気:曇りのち晴れ

コース一日目: 千畳敷ロープウエイ駅発17:00→乗越浄土17:40→
宝剣山荘着17:45
コース二日目: 宝剣山荘発6:35→中岳6:47→7:10駒ケ岳山頂7:35→
8:10宝剣山荘8:25→忘れ物に気づく8:40→再び出発
9:20→9:35宝剣岳10:15→三ノ沢岳分岐10:46→
極楽平10:57→千畳敷ロープウエイ駅着11:25
一日目
 悪天候に祟られまくったロマンの会の今年の山行。
 11月3連休に計画された今回の木曾駒行きも当初は11,12日で、初日が雨天になりそう だったので、1日ずらしての出発となりました。
 3連休の中央道、それも紅葉の時期ということで渋滞は覚悟の上でしたが、双葉サービスエリアに たどり着くまでが大変で、この時点で1時間半の遅れ、順調に流れるようになってからもなぜかバスは 速度を上げることせず、結局この遅れは最後まで取り戻されることはなく駒ヶ根バスターミナルに到着 したのは12時半でした。

 しらび平までタクシーでいくか、バスでいくかの判断のためにマタギさんがバスターミナルの職員に ロープウエイの待ち時間を聞いたところ「5時間」と言われてしまい、今日中につかないってこと? どうしよう?と言っていたときに、「靴をバスに忘れた!」と秋山さん。
 これが今回の山行での忘れ物第1弾でした。

 該当バスは車庫に入っているけど、ここから簡単に歩いていける距離ではない、でもタクシーはすべて 出払っていて時間がかかる、と言われましたが、とりあえずタクシーを拾うために駒ヶ根駅に移動しました。

 電車が着く時間じゃないから案の定、駅前ロータリーは車も人気もありませんでしたが、ラッキーにも タクシーが一台お客さんを乗せて私達の目の前に止まってくれたではありませんか!
 運転手さんに事情を話し、まずは車庫まで行ってもらいました。ロープウエイの待ち時間は改善されつつ あり、今は2−3時間で乗れると運転手さんに言われ、ほっと胸をなでおろします。

 無事靴を取り戻し、しらび平に到着したのは14時。
 ロープウエイの整理券をもらって後、「日暮の滝」を見に歩き出しました。
 ですが、ほどなく前を歩いていた人が立ち止まってしまいました。

 前方に目をやると延々と人の列があります。ここでも渋滞か。。。「滝まで2時間かかるらしい」という 声も聞こえてきたので、来た道を引き返し途中でわき道に入ったところ、あずま屋があるちょっとした広場が あったので、そこで遅いお昼をとることになりました。マタギさんが用意してくれた水炊きに花好き娘が もってきてくれたお餅を入れておいしくいただきました。

 15時にもう一度日暮の滝に向かいました。先ほどの人だかりはどこへやら、木道を歩くのは私達だけです。 岩場に急な階段がかかっている箇所がありこれが渋滞の原因でした。
 滝は名前のとおり、ずっと見ていたくなるような、なかなか見事な滝で周囲の紅葉も今が盛りでした。

 16時過ぎにロープウエイ乗り場に戻り、30分後に乗り込むことができました。
 あっという間に千畳敷ロープウエイ駅に到着。私達が乗ったロープウエイがこの日の上りの最終便でした。

 曇空ではありますが、雲の切れ切れから青空も見え夕映えもきれいです。千畳敷カールの紅葉、南アルプス の眺めを楽しみ、しばしのカメラタイムとなりました。
 17時からようやく登山開始です。

 千畳敷カールは歩道が整備されており、歩道沿いにはドライフラワー化した母子草、花が落ちたチングルマ がまだありました。
 水平道を20分くらい歩いた後、八丁坂を登り始めます。もともとはガレ場の急坂だったと思いますが、 ここでも岩がしっかり固定されているので足元に不安を感じることなく安心して登っていけました。夕闇迫る中 ときどき後を振り返り、南アルプスの峰々が順番にローズピンク色に染まるのを見ながら、無事宝剣山荘に 到着です。

 夕食後、夜景を見に外にでました。
 満月まであと3日の月明かりのおかげでヘッドライトは必要ありません。
 19時近くだというのにロープウエイ駅からは整理番号を読み挙げるアナウンスが聞こえます。まだまだ 下り線は運行のようです。
 南アルプスが雲海の中に黒々と浮かんでいるように見え、眼下には駒ヶ根市の町明かりが見えます。
 月はでていますが、うろこ雲が結構かかっています。 明日のお天気は果たしてどうでしょうか?

2日目
 日の出が5時45分と聞き、朝食を済ませて5時半にご来光を拝みに外に出ました。
 でも。。雲が多い!
 切れ間はどんどん赤くなっていきますが、肝心の朝日が昇ってくる方角は厚い雲に覆われ、ご来光を拝む という訳にはいきませんでした。

 山荘に戻り、ちょっと早めに出発しました。
 どんどん雲の切れ間が広がり青空が多くなっていきます。左手に御嶽山がどーんと見えてきました。
 雄大な山ですね。
 駒ケ岳山頂では、南アルプス、北アルプス、御嶽山、そして、遠く朝日連峰、飯豊連峰を眺めることが できました。
 

 次は宝剣岳を目指します。
 いったん山荘に戻り用を足した後、歩き始めて20分くらいだったでしょうか、花好き娘が「カメラバック とポーチ忘れた」。忘れ物第2弾です。
 山荘でか駒ケ岳山頂でか、とりあえず、マタギさんと花好き娘がザックを置いて山荘に戻りました。 しばらくすると花好き娘が1人で戻ってきて「マタギさんが山頂まで探しにいってくれた」とのこと。
 エー! ほんとにいっちゃったの??
 ふと空を見上げると雲ひとつない、少々黒味がかった青空に変わっていて、待ち時間は私のカメラタイムと なりました。南アルプスの向こうには富士山がひょっこり顔を出しています。そして、さすがマタギさん、 わずか40分くらいで戻ってこられました。
 カメラバックは残念ながら見つからなかったそうです。

 宝剣岳は私の苦手な岩場(ほぼ垂直に見えます)、鎖場で、下から見上げたときは登れるのか、ちょっと 不安でしたが、足を置く場所に迷うことがなく足場もしっかりして楽によじ登っていけました。
 宝剣岳山頂でのんびりしていると、「キャー」という声と共に街着の若者集団が現れ、何人かはオベリスク にも登ったりと、見ているほうが怖かったです。
 山頂からサギダル頭も岩場、鎖場が続き、気が抜けませんでしたが、思っていた以上に楽しい岩場歩きと なりました。

 「ロープウエイの混雑がなかったら三の沢にいけるのに」などと話しながら、千畳敷ロープウエイ駅まで 下りてきて、お茶したり、剣が池で写真を撮ったりしているうちに、バス時間が迫っていることに気づき、 慌てて乗り場まで戻り、整理券が配られる直前の下り線に乗り込むことができました。
 しらび平駅では、バスの乗車列と間違って一瞬、うどん屋への列に並んでしまいましたが、無事13時の バスに乗車しました。

 駒ヶ根ビューホテルのお風呂に立ち寄るため途中下車し、さっぱり汗を流した後、ホテル前の停留所でバス を待っているときに「あれ、乗車券がない」と秋山さんが財布、ポケット等あちこち探し始めました。
 さっき途中下車するときに「通しで買って途中下車にすると安いから」と運転手さんのアドバイスで購入した 乗車券です。
 忘れ物第3弾です。

 ホテルまで探しに戻りましたが、見つからず、運転手さんに事情を話したところ「いいですよー」とあっさり 快諾してもらい、追加料金は払わずに済みました。
 ここで私は「私はしまい忘れたりしないように全部このバックにいれているんです。」と言ってしまうので すが、これが後に大失言になりました。
 いわなきゃよかった。

 駒ヶ根バスターミナルで新宿行きバスをまっている間、ハッと気づきました。「バックがない!」。
 と同時に職員の人が「お手洗いでこのバック忘れた人いませんか〜」と私のバックをかざしているでは ありませんか! 財布、定期、保険証、携帯、カードが入っており、失くしたら社会生活に支障をきたすもの ばかり。
 忘れ物シリーズのオオトリは私でした。

 帰路も双葉SAから小仏トンネルまで大渋滞にはまり、新宿着は1時間半遅れの21時すぎとなりました。
 想定内、想定外のハプニングが多々ありましたが、余裕ある時間配分と運のよさのおかげで、予定通りで行程 を終了することができました。
 お天気にも恵まれ、全山紅葉の中央アルプスを存分に楽しむことができました。

   リーダーのマタギさん、花好き娘さん、どうもありがとうございました。

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