2009年4月11日 白山


メンバー:Gyosyoリーダー、鉄人キハラ、aiai、カネコ(記)


 8:30 伊勢原駅集合。

 大山に向かうバスは、2台でも乗りきれないほど人が並んでいるが、我らが乗る日向薬師行きは、我々の 貸切。町中を抜け、バスが細い道を進むと、日本の里山の風景が広がる。



 終点まで乗り、石段を数段登って、木々が生茂る坂を登りきると、そこは日向薬師。思いの外、立派な薬師 さんにちょっと驚き。

 4月とは思えない暖かい陽射で「ここで宴会をして帰るか?!」
 と、早くも宴会モードに入る気配。
 なんとか踏みとどまり、薬師裏から目的地:白山の登山道を行く。いやぁ〜暑い。桜の季節とは思えない。 まるで初夏。上着を脱ぎ、半袖になる。


 目に写るはパステルカラー。
 新緑と満開の桜は、日本の優しい春色だ。これを見ずして日本を語るなかれ。
 「外人には分かんないかなぁ」
 と私がつぶやくと
 「今の若者も分かんないよ」
 とaiai。

 パステルカラーを堪能していると、まもなく日向山(404m)山頂到着。
 春霞の江ノ島が見える。山頂と言えば・・・と鉄人からbeerが注がれる。今日一回目の乾杯。乾いた喉に沁 みるわ。

 ここで宴会して帰るか?と二度目の誘惑に打ち勝ち、前に進む。日向薬師ハイキングコース4番という看板 はあるけれど、道標はなし。
 「遭難時は携帯で下記に電話し、番号をお知らせください」と書かれている。
 「この番号に電話して、私の行く道はどっちですか?って聞いてみる?」
 「そもそも携帯のアンテナが立たないんですけど…」
 「ったく、役人の考えることは…」
 地図を判読し、左に行くのが正解と判断して前へ進む。

 ここからは一気に下り道が続く。
 aiaiが会社で部長を呼び出して教育的指導をした話だとか、我社の若手も病んでいると威張って仕事しないだ とか、俗世間の憂さを吐き出しながら下り続けると、舗装道路に出た。

 道を渡り、住宅街を抜ける。
 途中で石の彫刻をしている工房があり、芸術家たちが手拭いを頭に巻き、マスクをしてグラインダーで石を 削っている。人を模った彫刻の中に、不思議な彫刻を見つけた。
 良く見ると石で段ボール箱を作り、その中には同じく石製のスイカとクッションが入れてある。
 段ボールに似せた石の箱の横には“たかしま農園”の文字。
 おや、会長、こんなところでご商売ですか?これまた、ユニークな箱を用意されたものですね。
(上の写真、“たかし…”の文字が読み取れますか?これすべて石です)


 ズンズン進むと、桜並木が現れた。穏やかな風に吹かれて桜吹雪が舞う。

 「案外、捕まえられないもんなんですよね」とaiaiが花びらを捕まえようと追いかけている。
 何とも長閑な時間が流れる。


 住宅街が続き、大きい道路に出たとき「Kanegonさんよぉ、喉が乾かないかぁ」とリーダー。
 呼び寄せたように目の前には酒屋。
 そこで各自が350mlのbeerを購入し、川のほとりの桜の木の下で2度目の乾杯休憩。
 リーダーお手製の筍の煮物をつまみに飲みほすbeerで、またも「ここで宴会しちゃう?」の誘惑に駆られるが、 否否、もう少し前に進みましょうと三度目の誘惑を断ち切る。

 順礼峠入口の道標をようやく見つけ、最後の登りを行く。
 鹿よけの扉を過ぎると、まもなく七沢森林公園に入る。
 暫く歩くと、ようやくハイカーたちを見かけた。今朝、伊勢原駅ではあんなに大勢のハイカーを見かけたのに、 歩いている最中は一人も出会わなかったことになる。

 「大山もそりゃ、いい山だけどさ、今回歩いた道も、なかなか眺めがよくいい道だったけどね」
 「何で人気がないんだろうね」
 「伊勢原駅で配っていたハイキングマップ、あれって伊勢原市内しかなかったでしょ」
 「そっか、ここは厚木市」
 「村根性っていうか、視野が狭いって言うか…」
 「ダメだね、そういう懐じゃ」
 「中央行政もダメなら、地方もダメか…」
 「神奈バスに投書する?おたくの営業管轄を網羅するような地図を配布すれば、我々が乗ったバスだって満員 御礼になるよって」
 と話しつつ、白山方面に向かう。

 遅めのお昼を頂くために、適当な広場でシートを広げる。歩いている最中にたくさんの桜を見物したせいか、 宴会のときは桜がまったく見えない場所を陣取ってしまった。でももういいの、酒があるから花なんて…。

 まぁ、それにしても出るわ出るわ、相談したわけでもないのに、なんともバランスのいいつまみが勢揃い。 Beer、wine、焼酎、日本酒。お酒も揃っております。

 っと言うわけで、本日3回目の乾杯。ようやく本番の宴会が始まった。
 程よくお酒の廻った鉄人から
 「久々にロマンの会に参加したけど、変わらないね。山を歩きながらべらべらしゃべったりするところなん かさ。普通はしゃべんないもんだ。山の中は」
 とお褒め(?)の言葉をいただく。その後も
 「人手が余っているのなら、美しい日本を維持するに、山や森を守る仕事を国が作ればいいんだ!」
 「へなへなと気弱なやつは、一度、自衛隊にぶち込んで、根性を叩き直せ!」
 などなど過激発言もありつつ、
 「我々が話したことは、世の中広めねばならぬ」
 「そうだ!この四賢人の会話は貴重だ!」
 と、Gyosyo、鉄人、aiai、カネコは四賢人ということになりました。皆さん、お忘れなきよう。

 リーダーが昼寝から起きたところで、宴会は解散。
 バス停に降りると、そこはさっきbeerを買った場所。あれ?目的の白山はどこに行った?まっ、いいか。っと バスに乗り込み、四賢人は小さなことを気にすることなく、帰路についたのでした。
 めでたしめでたし。
(集合写真はこんなユルイものになりました。四賢人のうちの三名です)


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