甲斐駒ケ岳 山行報告
日時: 2009年7月20日
甲斐駒チーム:マタギ(L)、Altivelis、Muming(記)
天気: 晴れ
コースタイム: 駒仙小屋発5:28→仙水小屋5:55→6:26仙水峠6:48→駒津峰8:02→
9:38山頂9:55→摩利支天10:07→10:43直登分岐下11:07→11:35駒津峰
→12:07双児山12:15→北沢峠着13:15
二日間とも雨中山行となってしまった仙丈岳。12時前に北沢峠に戻ってきた。
ざんざん降りが依然と続く中、長衛荘前のテラスでお昼をとった後、仙丈チームを12時50分の
広河原行きバスで送り出す。
これといってやることのない午後は、マタギは駒仙小屋でお昼寝、Altivelisと私は長衛荘に行って
暖をとりながら雑誌を見て過ごす。
雨は降ったり止んだりでその度に一喜一憂する。夕焼けが出ていたので期待できるかな、と思いつつ
19時には就寝した。
翌朝見事に晴れました!
前線がやっと通過してくれたらしい。雲ひとつない、というわけではなかったけど朝焼けの中、気分
よく出発の準備にとりかかった。
朝食とお湯は、夜のうちに配られていたのでサクサク支度は済んで5時半前に駒仙小屋を後にする。
最初は沢沿いの道を歩く。傾斜も緩やかで起きぬけの体にはちょうどよいスタートとなった。
仙水小屋から樹林帯に入る。木漏れ日が気持ちがいい。樹林帯が切れたところで石ごろごろの斜面が登場
した。甲斐駒らしくなってきたのか?と思いつつ、仙水峠に到着。地蔵岳のオベリスク、甲斐駒、摩利支天
を眺めながら朝食をとった。
仙水峠から駒津峰までは急登となり息を切らしながらハイマツ帯の間の道をひたすら足を運んだが、西側に
仙丈岳、後ろを振り返ると北岳、そして遥か向こうに富士山が顔を覗かせており、苦しいながらも楽しい
登りとなった。
甲斐駒はあまり花はないと聞いていたが、ハイマツの中のシャクナゲ、コメバツツジ、イワヒゲ、コゴメザクラ、
ホソバツメクサ、イワツメクサ、ツマトリソウ、あまり可愛くないミソガワソウ、コワイワカガミ等、思った
以上の花に出遭えた。
駒津峰からの山道は最初は急な下りが続いたが、そのうち登りに切り替わり六万石を越えたところで直登と
迂回路の分岐に着いた。背負っているのはサブザックだし迷うことなく直登の岩稜帯に取り付いた。
鎖はまったくない。
足場は安定していたけど途中2箇所ほどAltivelisのサポートをもらって四つん這いになりながら無事クリア
した。通常のザックだったらここを登るのは大変かも。
岩稜帯が切れたところで明るい白砂の斜面が現れる。よく雑誌でみる場所だ。
「日本じゃないみたいな風景だね」
とAltivelis。
ここでもハクサンイチゲとミヤマダイコンソウが一緒に咲いていたり、ガンコウランに出遭ったり、と甲斐駒では
花の写真をとることはないだろうと思っていただけに楽しい写真タイムとなった。
眼下に見える迂回路を歩く登山者の姿も白砂に映えて絵のようだった。
山頂では360度の大展望が待っていた。
北岳を始めとする南アルプス、木曽駒ケ岳、木曾御嶽山、妙高、北アルプス、朝日連邦、八ヶ岳、奥秩父、そして
笠雲を頂いた富士山。
雲の動きや形も変化に富んで見ていて飽きない。駒ヶ根市も良く見えた。
山頂の祠と摩利支天にお参りして後、下山には迂回路をとった。
ついさっき直登した岩稜帯を見ながらどんどん下りていく。次回は鋸岳まで縦走か?
駒津峰では、登山のときは下の街も良く見えていたのに、今は雲に覆われてしまってよく見えなくなっていた。
双児山目指しての駒津峰から下り道は、ハイマツの中にダケカンバが生茂り、先ほどの白砂と花崗岩の風景とは
一変し緑の山の中を歩いた。
双児山までは下り一辺倒か、と気楽な気持ちでいたので、登り返しに変わったときはかなりきつく感じて
しまった。双児山で最後の休憩をとり北沢峠目指して一気に下った。
駒仙小屋に戻り、さんさんと照りつける日差しの中、昼食をとり、のんびり身支度をする。
15時半の広河原行きのバスに乗車する予定が、臨時便がでてくれたおかげで30分ほど早い出発となった。
甲府行きのバスの出発時刻は早まらなかったけど。
甲斐駒は、沢沿いの道あり、樹林帯あり、ガレ場あり、岩稜帯あり、白砂あり、花崗岩あり、祠あり、尾根歩き
ありのバリエーションに富んだ山でした。
雨の仙丈岳山行では自分の装備を見直すきっかけになりました。仙丈チームの皆様、そして最後までご一緒させ
ていただきましたマタギさん、Altivelisさん、楽しい山行でした。
ありがとうございました。
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