八ヶ岳山行報告

参加者:マタぎ(L)、Kobayan、Gyosho、Ozawa、Muming(記)

日程&天気:2009年8月29〜30日 曇り時々晴れ

コースタイム29日: 桜平発10:15→11:40オーレン小屋12:49→夏沢峠13:09→硫黄岳
14:01→夏沢峠14:56→オーレン小屋着15:30
コースタイム30日: オーレン小屋7:59→8:45箕冠山8:52→9:09根石岳9:14→
9:42東天狗10:01→10:20西天狗11:30→12:04第2展望台12:12→
12:38第1展望台12:50→醤油樽の分岐13:30→唐沢鉱泉着14:12

 雨の仙丈岳から下りてきて長衛荘のテラスで食事をとりながら
「8月、どこかいこうよ」
「お盆のあたりはダメ」
「最後の週末だったら」
「八ヶ岳は?」
という話になり、マタギさんが企画してくれました。

 24日あたりから秋の気配に変わりお天気もやっと安定してきたか、と思っていたら予報では29,30日は 下り坂。
 白馬の雨中山行で鍛えられたので(?)あそこまでひどくはなかろうと軽く考えて行って来ました。

 桜平を出発してすぐ、今朝根石岳に登頂ししてきたという中学生の学校登山の一行に出会いました。夏沢鉱泉まで 車が入るらしく最初は広い林道のような道が続きます。早速、ミヤマアキノキリンソウ、トリカブト、カニコウモリ、 ホタルブクロが登場し、夏山鉱泉を過ぎると苔むした森林の山道らしくなり、ここではオンタデ、オクヤマコウモリ が咲いてました。

 やすらぎの滝を通過しオーレン小屋に到着です。
「今日は小屋まででいい」
「硫黄岳にいこう」
「いや天狗岳だ」
など、個々人、好き放題にいってましたが、ラショウモンカズラが隣に咲いているピクニックテーブルでお昼ご飯を 食べた後、硫黄岳を目指しました。樹林帯を歩き、夏沢峠を越えてからは展望が一気にひらけてきました。


 それほど大きくはない岩ゴロゴロの山道を歩くあたりから眼下にオーレン小屋も見え、高度を上げていくと東天狗、 西天狗の頂がちょこんと見え始めました。足元にはトウヤクリンドウがあちこちに咲いてます。
 青空も出ていたので山頂では大パノラマを期待していたのですが、雲が出始め空模様が怪しくなってきてしまい、 山頂到着時はまったく何も見えなくなってしまいました。
 のっべりした山頂をぐるっと周った後、帰路につきました。

 雨がやってきたのはオーレン小屋に帰ってきてから。
 あ〜、よかった。
 ヒノキ風呂で汗を流し、オーレン小屋名物の桜鍋を堪能しました。

 夜中に雨音を聞き少々心配しましたが、30日は起きてみたらいいお天気! テンションもあがります。
「赤岳にいこう」
「阿弥陀も」
「横岳は?」
 なんて、また好き勝手発言が飛び出しましたが、昨日決めた予定通りに、東天狗、西天狗を周って唐沢鉱泉に 下りるルートをとりました。

 会山行にしては珍しくのんびり朝を過ごし、私達がオーレン小屋を最後に出発したパーティでした。
 小沢さんと「北八つの雰囲気だね〜」と言いながら苔むした樹林帯の山道をかなりゆっくりしたペースで歩き始め ましたが、動き始めの体にはちょうどよいペースだったようで疲れを感じることなく大変快適でした。

 箕冠山山頂は道の分岐のような場所でした。
 「晴れましたねー」と、ここで出会った本沢温泉から登ってきたご夫婦と晴れ男、晴れ女の話になりましたが、 雨を呼ぶ組み合わせと疑われていたマタギL+Kobayan。これですっかり疑いは晴れたようです。

 箕冠山から根石山荘までは樹林帯を出ていったん下りになります。
 普段は風が強い場所ということで根石山荘の屋根には大量の石が置いてありました。いつの間にか先にいって しまったGyoshoの根石岳山頂でちょこんと座っている姿を確認した後、残り4人は根石山荘周りに咲いている コマクサの撮影に没頭します。

 遅れて根石岳山頂に到達したときはガスが出てきてしまい展望は何も見えず。
 長居はしないで東天狗に移動しました。道中、イワギキョウの群生あり。

 東から西へはわずか20分たらずで、西天狗で大休憩をとりました。山頂は寒くて長居できないことが多いですが、 この日はぽかぽがのいいお天気に恵まれ、快晴ではありませんでしたが、次々に移動してくる雲の流れを見ているのは 飽きませんでした。
 赤岳、硫黄岳、稲子岳南壁、遠く浅間山が見えます。
 東天狗から見るのとでは角度が変わるので、箕冠山、根石岳と自分達が通ってきたルートがよりはっきりと分かり ました。
 風に乗って東天狗山頂から人の話し声が聞こえてきます。



 短い昼寝まで楽しんだ後、唐沢鉱泉目指して下山開始です。少々岩がごろごろしている登山道を蓼科山、縞枯山を 見ながら下りてきました。
 第一展望台までは展望があり根石岳から東天狗への稜線もはっきり見えます。
 登山道は樹林帯に入りましたが、ここからが長く感じました。
 地図によると第二展望台から醤油樽の分岐までは35分のコースタイムとなっていましたが、一時間近く歩いても いっこうに分岐がでてきません。

 もしかして見逃した?
 Kobayan、Ozawa、Mumingはそれまではおしゃべりに興じてましたが、ちょっと静かになります。
 まあどっちにしても到着するでしょ、と思っていたらようやく分岐がでてきました。
 ロマンの会の山行はコースタイムより5−10分早いことが多いのに、ここは倍かかってしまいました。
 地図側の間違いだ、きっと。

 唐沢鉱泉は、ここを目的にくる人もいるという雰囲気のある温泉でなかなかよかったです。
 ちょうど15時に出発する鉱泉のマイクロバスに乗せてもらえることになったので、じっくり温泉を堪能する時間が 短かったのはちょっと残念でしたが。

 茅野駅前でそばを食べ、予定どおり16時20分のあずさに乗車し帰京しました。
 お天気に恵まれ、のんびりとした山行を楽しんできました。
 リーダーのマタギさん、参加者の皆様、ありがとうございました。

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