穂高縦走
日 時 :9月20〜22日
メンバー:すみリーダー、クマさん、ムーミン、マタギ
天 気 :20〜21日快晴、22日霧
1日目 9月20日(月) マタギ(記)
コースタイム:明神 7:10 ---- 9:15 中畠新道分岐 9:30 ---- 11:36 屏風コル
12:15 ---- 12:50 屏風の耳 13:20 ---- 屏風のコル 13:50 ---- 14:45 涸沢ヒュッテ
前日上高地入りしたマタギ、ムーミンは大正池から明神まで梓川の右岸を散策し、16:30に嘉門次小屋に
投宿。何度も小屋に訪れているが泊まったのは初めて、お風呂もあり食事も名物岩魚の塩焼き他山菜天ぷら、煮物、
カマスなどあり美味しく7,350円とリーズナブルでお勧めです。
翌6:50に明神で平湯に投宿していたすみリーダーと合流し朝食を摂る、見上げれば雲一つない快晴でカネゴン
さんに手を合わせたご利益かと感謝する。
梓川左岸を遡上し、新村橋手前で横尾への路と別れパノラマコースへと進む。
快晴の日射しを浴びてTシャツでちょうどいいほど、高度を稼ぐにつれ左手に明神岳の奇岩の山容が青空に浮かび
壮観な眺めである。
ひと汗かいだ頃に屏風のコルに着き涸沢が目の前に広がり奇声を上げる。
ここで昼食とし荷をデポして屏風の耳へ、ここからの眺めは何度見ても飽きることがない。
穂高連峰が憚るように立ちふさがり、槍ケ岳が穂先を天に突き刺し、遠く鹿島槍、白馬の名峰が姿を見せ、これぞ
北アルプスの絵巻図である。
正面に北穂の姿があり明日登るコースを双眼鏡で確認、すでに多数の登山姿があり問題はなさそうである。
名残を惜しみつつ屏風の耳を下山し涸沢へと向かう、14:45涸沢ヒュッテ到着受付をしているところへ後発の
クマさんが示し合わせたように着きメンバー全員が揃う。
さっそく雄大な景色を肴にテラスで乾杯、明日も好天を約束するかのような満天の星空が広がっていた。
穂高岳山行報告(2日目)2009/9/21 (クマさん記)
5:00 起床/朝食
5:40 夜明け
昨日に続き、今日も快晴。空には雲がほとんどなくいい天気。
朝食を早く済ませ、モルゲンロートを期待するけど、東の空にちょっと雲があり、赤くはならず残念。
6:45 出発
7:00 涸沢小屋前通過
涸沢ヒュッテの昨日の混雑(1つのふとんに 3人)はすごかったが、涸沢のテント場の混雑もすごい。
遠くから見ると、テントがカラフルできれい。
北穂まではひたすら登り。時々前穂に目をやりながら登る。
当然登山者も多く、道を譲ると暫くそのまま道を譲ることに。
でも、天気がいいので、その間は息を静めて、景色を楽しむことに。
9:45 北穂/涸沢岳分岐通過
10:00 北穂高岳山頂着 昼食
北穂の頂上着。まさに360度の絶景。私はここから見る槍ヶ岳が一番好き。
(できれば、北穂に泊まって朝焼けの槍をもう一度見たくなってしまいました。)
絶景を見ながら、最高の昼食。
10:55 北穂高岳山頂発
ここからは涸沢岳まで岩場。ナイフエッジや鎖場・はしごが続く。ムーミンは岩場を歩いたことがなく不安との
こと。
当初A隊(ザイテングラード)、B隊(北穂)に分けてという案もあったが、この天気と皆の“大丈夫”という
言葉に誘われ北穂コースへ。
最初のナイフエッジで、かなり待たされる。
先行のパーティの女性3人組の2人が岩にへばりついて動けない。(岩にへばりついているので、足元が見えず、
余計動けない。)
かれこれ30分くらい待っただろうか。ここは地図には(危)とは載っていないところ。これからもっと鎖場とかが
あるのに。。。
ナイフエッジを過ぎた後、リーダーらしき人に引き返した方がいいのでは、と話し、我々は4人は追い越していく
ことにした。
スミさんも、心配していたムーミンも軽快にこなして行く。マタギはさすが、という感じ。
後から来たパーティの男性に、岩に慣れていますねぇと感心される。
12:55 最低のコル
このあたりから、雲が上がってガスってくる。
14:10 涸沢岳頂上着
近づくに従って歓声が聞こえる。涸沢側は雲。そしてジャンダルム側は太陽。そうなんです。ブロッケンが見えたん
です。
14:50 穂高岳山荘着
お疲れ様。まずはチェックイン。今日も3人で1つのふとんか、と思ったが、この小屋は2人まででそれ以上詰めない
とのこと。いっぱいになると、食堂にふとんを敷くらしい。(そうなっていた)
ブロッケン 今日は残念ながら星は見えず、就寝。
3日目:9月22日(火)(スミ記)
コースタイム:5:35穂高山荘発 → 6:10奥穂山頂6:30 → 8:05紀美子平
→ 10:07岳沢ヒュッテ跡10:45 → 12:45上高地登山口着
*写真は、マタギさん、クマさん、Mumingから頂きました。
国宝 カネコの威力も遂に衰えたのか(!?)、昨日までの青空はなく、今日はガスの中での登りとなった。朝食は
やめて弁当とし(昨日のキャンセルだったのに手数料を取られてビックリ)、小屋で弁当を食べてから出発した。
ガスと思って油断して雨具を着けずに出発したら、これがいけなかった。結構濡れてきてしまった。
朝早くから大勢の登山客だ。黙々と登って、奥穂高岳に到着。
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ガスの中の登り |
奥穂高岳(3,190m)山頂 |
何も 見えない中、記念撮影。そうしたら、昨日のブロッケンに引き続き、またドラマが。なんと、急にガスが晴れて、
ジャンダルムの雄姿が!行き手の前穂の方まで、くっきり見えるではないか。これにはビックリ。だから山はおもしろい。
再び、濃いガスに覆われ、展望は、結局この一瞬だけだった。
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ジャンダルム |
吊尾根 |
さて、前穂高岳に向かうが、意外と大勢の人が同じ方角に向かっていて、歩く人は少ないと思ってたので、また
ビックリ。この吊尾根、晴れていれば大したことのない道なのかもしれないが、鎖場や岩場も多く、この天候の中、
結構、体力を消耗する。
約1時間半で、紀美子平に到着。前穂高岳はパスして、下山することにする。この重太郎新道、かなり急な道で、
転倒者が続出!鎖場や岩場、あるいは土が露出して滑りやすい所もあり、気が抜けない。岳沢が見えてきた時、実に
平和な景色だなぁ、と思った。
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紀美子平にて |
岳沢に下りる |
岳沢で昼食後、あとは問題なく、上高地に到着。すっかり気持ちに余裕の出てきた我々一行は、途中、
ベニバナイチヤクソウを見たり、風穴の涼しい風に当たったりで、上高地まで歩いたのであった。上高地からは、
高速バス組、平湯温泉系由あずさ組に分かれて、帰路についた(高速バス組は大渋滞に巻き込まれ、大変だった
らしい)。
参加者の皆さん、長い山旅、お疲れ様でした。前穂には行けませんでしたが、核心部を含む主脈を歩け、穂高連峰を
満喫できました。ありがとうございました。
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